乗組員2人退院 帰国者は計327人に 長崎、クルーズ船感染

コスタ・アトランチカ

 長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊しているクルーズ船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍、8万6千トン)で新型コロナウイルスの集団感染が発生した問題で、県は21日、長崎市内の指定医療機関に入院していた40代と50代の男性乗組員2人が退院し、帰国の途に就いたと発表した。乗組員の入院者は残り3人となった。
 船内では149人の感染が確認され、これまでに6人が入院。うち1人が15日に退院、帰国した。21日時点で、県内の102専用病床に乗組員3人以外の入院者はいない。
 21日は退院した2人に加え、船内の陰性1人と再検査で陰性となった18人も下船し、長崎空港を経由して定期便で帰国の途に就いた。帰国者は計327人で、船内に297人(うち当初の陽性者111人)が滞在している。22日も陰性2人と再検査で陰性となった3人が下船し、帰国する。
 21日はまた、14日の再検査で陰性が確認された63人のうち、帰国に2度の陰性確認が必要な28人の検体を採取した。


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