【リノベの節約】予算が少ない…何をやって、何をあきらめたら賢くリノベできるのか?

表参道で見かけたリノベーションのお店『クロニクル』で、インテリアコーディネーターのおねえさんから親切な説明を受け、リノベへの夢と妄想が悶々と膨らむばかりの理延城人(りのべ・しろと)――とは言え、予算は微妙……。「無い袖は振れない」と、いきなり“現実”に引き戻されてしまうのであった。

《目次》- 1.リノベーションを節約するための大きなポイント

1.リノベーションを節約するための大きなポイント

【節約術1】ローンの一本化

中古物件の購入も同時に行い、金利の低い「住宅ローン」にリノベーション費用もまとめるのがベスト

理延:ここまで丁寧にいろいろ説明してもらって、今さら言うのもアレなんですが、正直予算がキツキツだったりするんですよ……。

江藤:そういう予算の話は遠慮なくおっしゃってください(笑)。むしろ、最初にハッキリと言っていただいたほうが、私どもも、より親身なかたちでご相談に乗れますから。

理延:なんてありがたきお言葉! お金の話って言いにくいですから……涙が出てきそう。

江藤:(笑)じゃあ、とりあえずはリノベーションを行う際の節約術を、いくつかご提案いたしましょう。

理延:よろしくお願いしますっ!!

江藤:まず、一番の節約になるのは「物件購入とリノベーションを一本化すること」です。

理延:ほうほう。

物件購入と同時にリノベーションすれば、リノベーションの工事費はもちろん、造作家具(既製品で売られている家具とは違い、その部屋やサイズに合わせた造り付けの家具)までを含めて「住宅ローン」に組み入れることができるからです。

《補足解説》

物件購入を別にしてしまって、リノベーションのみをローンにすると「リフォームローン」という単体のローンになって、金利も高くなってしまいます。ちなみに、現在は住宅ローンの金利が約0.5%。対して、リフォームローン単体になれば、金利は2〜3%にも跳ね上がってしまうのです。見積もり上では予算内でも、最終的な支払い総額を見たら「予算オーバーだった!」みたいなことにもなりかねません。

理延:おねえさんの会社は、物件購入とリノベを一本化してくれるの?

江藤:もちろんです。それが弊社の売りですから。ただし、物件購入とリノベーションが別の会社であるケースは、そんなに珍しくもないんですよ。そういう場合は、購入の段階でリノベーション会社やリフォーム会社が契約に介入するのが通例だったりします。

理延:わりとややこしそうですね……。

一本化すれば、話はもっとスムーズに進みます。物件購入契約の段階で私どもが関わりを持つことができるからです。決済を受けたころにはすでに解体の準備が整っている、というスケジュールも可能になります。

理延:そのスピード感は大きな魅力かも!

《補足解説》

物件購入とリノベーションを別会社にしてしまったら、購入の「決済」を受けてから初めてリノベーション会社が介入してくるのが、おおよその流れ。対して、物件購入とリノベーションを一本化すれば、購入の「契約」段階で、同時にリノベーションの打ち合わせもできるため、かなりの時間短縮にもなります。

2.リノベーション費用を節約するための細かなポイント

【節約術2】よく使う場所・使わない場所 によって部材を変える

使用頻度が高い場所やこだわりたいところを明確に。壁や床の部材を場所ごとに変えるのも節約につながる

「ローン一本化」は、とても耳寄りな情報でした! だけど、ボクとしてはもっともっと節約したい……。ローン以外のおすすめ節約術は?

原則として、予算を下げる工夫が可能なのは「住宅費用」の部分です。「解体・産廃・本体工事」の費用は、職人さんの人件費なので、節約しようがないんですよ。

理延:やっぱ、そこかぁ。

江藤:削れるモノは思い切って削っていく。いっそ客間は無くしてしまうとか……。どうしても必要になれば、後から壁をつけ加えればいいだけですから。

理延:人を呼んだときはリビングに招けばいいし。よしっ! 削っちゃお!!

江藤:また、たとえばモルタル材を使用するとして、ここは本物を使いましょう、ここはモルタル調の貼り物にしましょうと、壁や床の部材を場所ごとに変えることによって、いくぶんかの節約もできます。

理延:たしかに、ウォークインクローゼットなんかは、別にこだわった内装にする必要もないもんなぁ。個人的にトイレはチョッピリこだわりたいけど……。

江藤:あと、設備のグレードを下げるのも節約になります。たとえば水回りで、ユニットバスやシステムキッチンのグレードを下げると結構大きなインパクトがありますよ。

《補足解説》

お客さんがあまり入らない、自分しか使わないスペースは、ある程度予算を抑えてもかまいません。いっぽう、家族が長時間いる場所(※奥さまだとキッチン)──こうしたスペースは、使いやすいモノをきちんと選ぶのが一般的です。

【節約術3】「施主支給」や「DIY」を 有効に活用しよう!

自分好みの設備を自分で調達する「施主支給」で節約。さらに取り付けをDIYで行えば、さらなるコストダウンが可能に

さらに、もう一つオススメなのは「施主支給」。ネットなどで住宅設備機器や建材などをご自分で購入なされた物を、業者が取り付けだけを担当する方法です。

理延:それって、節約になります?

江藤:私どもが発注してしまえば、どうしても手数料が発生してしまいますから、その利益分を節約することができます。より安い物をネットでじっくり選ぶこともできるわけですし……。より節約したい場合は、今流行りの「DIY」にチャレンジしてみてはいかがでしょう?

《補足解説》

「DIY(=Do It Yourself)」とは、壁を好きな色に塗ったり好きなクロスを貼ったりと、専門業者じゃない人が自分でなにかをつくったり修繕したりすること。日曜大工的な作業が苦手な人は、購入までを自身で行い、取り付けは業者に任せる「施主支給」も節約の一つの手段です。ただし、「施主支給」はNGの業者もありますので、前もって確認をしましょう。

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