沖縄はすでに梅雨期間の総雨量に匹敵する大雨 関東・北日本は土曜日もぐずつく 日曜日は晴天エリア広がる

土日の天気と予想最高気温

 あす23日(土)も晴れるのは西日本が中心で、関東や北日本ではスッキリしない天気が続く。
 24日(日)になると晴れる所が多く、関東でも久しぶりに日差しが多くなりそうだ。
 ただ、沖縄ではすでに梅雨期間の平年の総降水量に匹敵するくらいの大雨となっており、さらに雨量が増えることが予想される。
 土砂災害や河川の増水、低地の浸水などに警戒が必要だ。

土曜日も関東や北日本はぐずつく

23日(土)午前9時の予想天気図

 あすも西日本では晴れる所が多くなりそうだ。
 東海や北陸でも晴れ間はあるが、関東や北日本では曇りや雨のスッキリしない天気が続く見込み。
 南の海上に前線が停滞し、その上を低気圧が進む影響で、関東では午前中を中心に沿岸部ほど雨が降りやすくなりそうだ。

23日(土)の時系列予報

 東北は午後にかけても、断続的に雨が降る見込み。
 また、関東や東北では気温の低い状態が続いているが、あすもまだこの時季としては低くなるものの、気温は少し上昇傾向。肌寒さはいくぶん和らぐ見通し。

那覇は今月の雨量460ミリ超え 梅雨期間に匹敵する雨量

23日(土)午前9時[上]と午後6時[下]の雨の予想

 一方、梅雨前線が停滞する沖縄では、あすも雨が続き、激しい雨や雷雨になる所がありそうだ。
 那覇では5月の降水量がすでに460ミリを超えている。
 那覇の梅雨期間に降る総雨量は平年だと478.8ミリだが、今年は梅雨入り後わずか2週間足らずで、それに匹敵するくらいの量が降っている状況だ。

降水量20日間合計(5月2日~21日。下は平年比)

 これまでの大雨で地盤が緩んでいる所もあるため、土砂災害や河川の増水、低地の浸水などに警戒が必要となる。
 なお、沖縄では梅雨の時期を独特の季語で表現しており、二十四節気の小満(5月20日頃)と芒種(6月5日頃)を合わせて、小満(スーマン)芒種(ボースー)という。

日曜日は関東でも久しぶりの日差し

24日(日)昼前[上]と夜[下]の天気分布予想

 24日(日)も西日本では広い範囲で晴れて、東日本でも日差しのでる所が多くなる。
 しばらく晴れていない関東でも、ようやく晴れる時間が長くなりそうだ。
 ただ、北日本はまだ雲が広がりやすく、夜は北海道を中心に所々で雨が降る見込み。
 また、沖縄では雨が続くため、さらなる大雨に警戒が必要だ。

 日中の気温は東海から西では26℃前後まで上がり、関東でもこの時季本来の暖かさが戻ってくる。
 東北の肌寒さも和らぎ、過ごしやすい気温となりそうだ。
(気象予報士・多胡安那)

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