熊本空港利用、3年ぶり減 19年度、コロナや日韓関係響く

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 熊本空港(益城町)の2019年度の利用客数が前年度比5・3%減の327万6381人だったことが21日、国土交通省の集計で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大や日韓関係の冷え込みが響き、2年連続で過去最高を更新していた状況から一転。3年ぶりに前年度を下回った。

 新型コロナ禍で航空各社の減便・運休が相次いだ3月は、前年同月比57・9%減の13万6936人だった。県によると、4月はさらに深刻で利用客は前年と比べて1割程度まで落ち込む見通し。同空港で国内線目的地の7割を占める東京で緊急事態宣言が続いており、回復の兆しは見えていない。

 19年度の利用客数の内訳は、国内線が2・8%減の316万2141人。2月までは前年度を上回るペースで推移していたが、3月に急減した。国際線は主力の韓国路線が低迷し、前年度比44・7%減の11万4240人だった。

 国際線では、日韓関係の悪化で韓国の格安航空会社(LCC)2社が昨年8月以降、ソウル線や大邱[テグ]線を相次いで運休。新型コロナの影響で両社とも再開時期は見通せていない。台湾・高雄線や香港線も2、3月から欠航が続き、同空港の国際定期便はゼロとなっている。

 県交通政策課は「全国的な航空需要の高まりで近年は利用が伸びていた。本年度はかなり厳しい状況になるのではないか」とみている。(内田裕之)