アシックス8億8200万円の赤字 新型コロナで店舗休業相次ぐ 20年1~3月期

©株式会社神戸新聞社

 スポーツ用品大手のアシックス(神戸市中央区)が22日発表した2020年1~3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が8億8200万円の赤字に転落した。前年同期は61億8700万円の黒字だった。新型コロナウイルス感染拡大により、世界各地で直営店の多くが休業したため。2月に発表した20年12月期予想も未定に変更した。

 中国では1月末時点で、36%にあたる52の直営店が臨時休業し、欧州と米国では3月に直営全店(計293店)が営業を見合わせたため、売上高は前年同期比24.8%減少。量販店の売り上げも落ち込み、東京五輪・パラリンピックに向けた広告宣伝費などがかさんだ。

 新興国通貨の下落で為替差損を計上し、経常損益は31億4500万円の赤字(前年同期は68億1200万円の黒字)だった。

 同日、電話会見した廣田康人社長は「店頭に客足が戻るにはかなり時間がかかるだろう。ネット販売は前年同期比6割増で推移するなど好調で、デジタル戦略の強化を図る」と強調した。(中務庸子)