千羽鶴を再利用 平和発信 長崎原爆資料館でアート作品

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折り鶴を活用したアート作品作りに取り組む関係者=長崎原爆資料館

 平和への祈りを込め長崎原爆資料館(長崎市平野町)に贈られた千羽鶴を活用したアート作品が22日、完成した。新型コロナウイルス禍を乗り越え、平和を発信し続ける決意などを表現した。同館が再開する6月1日から1カ月間、同館地下2階の床に並べ、公開する予定だ。
 作品を完成させたのは、指定管理者として同館の運営に当たっている平和施設管理グループ(庄司鉄平代表)。庄司代表が「コロナ禍の中、自分たちにできることはないか」と考え、職員とともに作り上げた。
 25枚の模造紙(最大で縦1.1メートル、横1メートル)に色とりどりの折り鶴約2万5千羽を使い、「平和を祈るこの地から がんばろう未来へつなげよう」という文字をかたどった。自分たちの決意を表現するとともに、来館者への呼び掛けも込めている。
 来館者などから贈られた千羽鶴は、展示したり、ポストカードに再利用したりしている。今回は、寄贈から1年以上がたち、劣化しているため通常だと処分される可能性があるものを有効利用した。
 庄司代表は「1羽1羽、平和を祈って折られた鶴を使っている。原爆被害から長崎が復興したように、コロナ禍も乗り越えたい」と語った。

2万羽超の折り鶴を使ったアート作品