札幌軟石の部材再利用 札幌・北区の北8西1再開発 築100年の石蔵解体へ

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木造の母屋はすでに解体され、月内にも解体工事が始まる札幌軟石造りの蔵=20日

 約100年の歴史がある札幌市北区の札幌軟石造りの蔵(北8西1)の解体工事が今月中にも、JR札幌駅近くの再開発事業に伴い始まる。施工業者は当初、蔵を解体して撤去する計画だったが、専門家や市民からの保存・活用を求める声を受け今春、札幌軟石の部材を再利用できるように取り出し、再開発事業のビルの内装や外構に生かすことを決めた。

 大正時代に質蔵として建てられ、2002年から喫茶店兼ギャラリー「石の蔵ぎゃらりぃはやし」として活用。木造の母屋とつながって残っており、古建築を調べる札幌建築鑑賞会の杉浦正人代表(60)は「戦前からの母屋が残るのは市内で唯一」と話す。杉浦代表によると、築50年を超す札幌軟石の建物は市内に約300棟あるが、大正以前の建物は35棟という。