「10万円」狙われてます! コロナ給付金、不審電話など相次ぐ

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給付金詐欺への注意を呼び掛ける熊本市の啓発チラシ

 新型コロナウイルス感染拡大で悪化した景気対策として、全国民に1人10万円を配る「特別定額給付金」をめぐり、熊本県内で「電話で『お金』詐欺」とみられる不審な電話などが相次いでいる。県警は「電話やメールでお金の話が出たら、すぐに詐欺を疑って」と注意を呼び掛けている。

 県警によると、個人宅に限らず店舗や携帯電話にもかかり、メールや戸別訪問など手口はさまざまだ。氷川町では20日朝、80代の男性宅に「役場の者です。給付金の申請はしましたか」と電話があり、男性が「分からない」と言うと切れた。

 人吉市の70代女性が勤める飲食店には今月、「給付金を振り込むので口座番号を教えて」と毎日のように電話があった。あまりのしつこさに口座番号を伝えてしまい、その後、口座を変更した。

 山鹿市の40代男性は10日昼、携帯電話に佐賀県警を名乗る男から着信があり、「給付金の手続きに必要」と口座と暗証番号を尋ねられた。男性が佐賀県警に確認すると、電話した事実はなかった。

 不審なメールも。熊本市南区の60代男性は14日ごろ、携帯電話に「給付金の申請案内」とのメールが入った。URLが添付され、詳細を確認するよう促す内容で、特定のサイトに誘導して現金をだまし取る手口の可能性があるという。八代市では9日昼、郵便局員を名乗る男が80代の女性方を訪れ、「この書類に記名、押印しなければ給付金がもらえない」と言って氏名と印鑑を押させた。

 給付金の申請は、基本的に郵送された申請書に自分で記入して返送するか、オンラインによる手続きだ。県警は「在宅時でも留守番電話にして相手を確認し、不審な人物に対しては身分証明書の提示を求めて」と警鐘を鳴らす。(丸山宗一郎)