「県展」の中止検討 コロナ禍、安全確保困難

中止となれば史上初

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 9月から開幕予定の長崎県内最大の美術公募展「第65回県展」について、主催する県や主管の実行委などが中止を検討していることが22日、関係者への取材で分かった。新型コロナウイルスの流行により、運営準備や本番で安全性の確保が困難とみられるため。開催の可否を今月末に正式決定し、発表する見通し。中止となれば史上初めてとなる。
 同展は1956年、県の文化芸術向上を目的に始まり毎年開催。昨年は日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真、デザインの7部門に計1444点の出品があるなど、九州内の県展では福岡県に次ぐ規模とされる。
 65回展は9月中旬から11月にかけて長崎、諫早、佐世保、東彼杵、対馬の5市町で開催予定。しかし例年約1500点の搬入作業があり観覧者は1万5千人以上、約500人の運営スタッフも必要なため「3密」(密閉、密集、密接)の回避が困難。会期が長く、今後の感染状況も見通せないことから中止が検討されている。