#検察庁法改正案に抗議します 拡散で浮き彫り“芸能人の政治的発言”なぜ批判の的に?

ABEMA NEWSチャンネルでニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

2020年5月21日(木)夜9時からの放送では、新型コロナウイルスの感染防止のため、スタジオ出演者の間にアクリル板を設置し、番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITのりんたろー。と兼近大樹、進行を務めるテレビ朝日・平石直之アナウンサー、アイドルグループSKE48 の元メンバーでフリーアナウンサーの柴田阿弥以外のコメンテーターが自宅や職場から“テレワーク”で出演した。

■#検察庁法改正案に抗議します 拡散で浮き彫り、“芸能人の政治的発言”なぜ批判の的に?

EXIT・兼近「そこに“正義”があれば、知識があろうが無かろうが、自分の意思を発信するのは自由」

元SKE柴田阿弥アナ「『タレントが議論風なことを言うな!』と批判する人は自身に特大ブーメランを投げている」

番組では、検察庁法改正案を巡る騒動が巻き起こる中、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言にも関わらず、新聞記者たちと2度にわたって“賭けマージャン”に興じていたと報じられた東京高等検察庁の黒川弘務検事長が、疑惑を認め辞任を表明したニュースを取り上げた。また、一連の騒動のきっかけとして多くの芸能人が自身のSNSで「#検察庁法改正案に抗議します」と発信したことについて、賛同の声もある一方で、一部のユーザーから「ちゃんと理解して抗議してるの?」「タレントが政治に口を出さなくていい」という批判の声が集中したことに着目し、“芸能人の政治的発言”をテーマに議論した。

今回の問題について、りんたろー。は「別に知識がなくても『発言していいじゃん!』と思いつつ、知識とか興味がないことに関して『別に言う必要ないじゃん』っていう思いもある。同時に、Twitterとかを使って、そこまで興味がないことについて発信する必要はないとも思いました」と率直な感想を述べた。

兼近は「やっぱりタレントの方が発言すると、損の方が大きいと思うんですよね。僕らなんてのは特に。一般の方に向けて、皆が分かるように面白くしようとする過程で色々なことを言われるので、本当に“損”しかしない」とマイナス点について言及しながら、「でも、それを分かった上で“自分が責任を取る”という意味で発言するのは問題ないですね。知識がなくても、『自分がこうだ』と思うことは自由に発言していいと思うんです。ただ、なんで僕がこれまであまりそういう発言をしてこなかったかというと、それによってこうむる被害を想定した上で“言うべきか、言うべきじゃないか”を判断して、『僕は言いません』という方の選択肢を今まで選んできただけ。芸能人に知識があろうが無かろうが、自分で考えた意思を“そこに正義があるか”を基準に発信するのは自由だと思う」と自身のスタンスを明かした。

すると、これを聞いた柴田アナは「SNSで言うのも自由だし、言わないのも自由なはずなんです。どんな政治的立場を取っていても自由。なのに、日本には『誰々も言っているのに、言わないんですか?』という同調圧力がまだ根強くある」と日本の風潮を指摘。さらに、「『タレントが政治を語るな』とか『誰々のくせに』とよく言いますよね。例えば私なんかだと、『アイドル上がりのくせにアナウンサーなんかやるな』と言われることが結構多いんですけど。でも、そういう発言すべて“人格攻撃論法”といって間違ったものであって議論に値しない。議論とは正しくいうと、“誰が”ではなく「発言の“内容”で評価」して「発言の“内容”で議論」されるものなので。厳しく言うなら“聞く価値のない暴言”。議論を知らない人が、『議論風なことを言うな!』という特大ブーメランを投げてるだけ」と見当違いな批判に苦言を呈した。

この日リモートで出演した編集者兼ライターの速水健朗は、「皆さんが言っているのは本当に正論。言うも言わないも自由という話だと思うんです。ただ、今回そういう文脈から見ると1番良くなかったと思うのはマスメディア。例えば、『小泉今日子さんを筆頭にこう言ってます!』というのを見出し・バリューにして、ニュースにした。これは、他人のふんどしで相撲を取る以外の何物でもなくて。完全に代弁させたわけですよね。先程も言われたように、例えば40対60で、『ちょっと60だからハッシュタグぐらい呟いておこうかな…』と思って呟いたことが、『この人が先導を切って言ってますよ!』とアピールされてしまうと、その人が何の得にもならないのはおっしゃる通り。意見を言うことに“引き受けた”ところがあるんですけど、あそこまで引き受けさせたら『メディアは何やってるんだよ』という。これは日本のメディアの放送法というか、中立じゃなきゃいけないという日本の“構成原則”を間違えて受け止めている部分がある」と、発言を伝えるメディアの報道姿勢を疑問視した。

本放送の様子は、現在も「ABEMAビデオ」で配信中。

■MC・EXITの“チャラスーツ”姿が話題沸騰!

異例のスクショタイムにジッター大興奮「チャラスーツ爆イケ♡」「ヲタクへの配慮が神!」

また、本放送の冒頭では、司会を務めるEXITの2人が、カメラに全身が見える状態で登場。進行を務める平石アナが「実は2人の衣装が大変注目されていまして。視聴者の皆様から、『是非とも全身を見せて!』という声が毎週のように寄せられていました」と事情を説明。続けて、「2人が着こなす“チャラスーツ”を収められるよう、しばらくの間“スクショタイム”とさせていただきます!」と宣言すると、報道番組らしからぬ異例の展開にスタジオでは笑いが巻き起こった。こうして、EXITのために用意された等身大のアクリル板を挟んだ状態で2人がスクショタイムに応じると、その後の「ABEMA」コメント欄やSNS上では、「チャラスーツ爆イケ」「ジッターへの配慮が神!」「どの瞬間も尊い」「アベプラさんありがとうございます!」といった好評の声が続々と寄せられた。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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