ハー、テューダー、ホワイトの3氏がカージナルスの殿堂入り

日本時間5月23日、カージナルスは今年の球団殿堂入りの投票結果を発表し、ファン投票上位2名のトム・ハーとジョン・テューダー、レッド・リボン委員会の選考により選出されたビル・ホワイトの合計3氏の球団殿堂入りが決定した。カージナルスでは、これまでに43人が球団殿堂入りを果たしており、今回の3氏は44~46人目となる。なお、セレモニーの開催日は後日発表される予定だ。

ファン投票の候補者は、メディア関係者とカージナルスの元監督らで構成されるレッド・リボン委員会によって選出され、今年は過去最多となる11万3000人ものファンが投票に参加した。球団殿堂入りが決定したハーとテューダーの両氏のほか、スティーブ・カールトン、キース・ヘルナンデス、マット・モリス、エドガー・レンテリア、リー・スミスが候補となっていた。

ハーはメジャーデビューした1979年から1988年途中までカージナルスに在籍し、正二塁手として1982年のワールドシリーズ制覇、1985年と1987年のリーグ優勝に貢献。自身唯一のオールスター・ゲーム選出となった1985年は打率.302、8本塁打、110打点、31盗塁の好成績をマークし、10本塁打未満で100打点以上を記録したナ・リーグ最後の選手となっている。

テューダーは1985年から1988年途中まで先発ローテーションの一角を担い、ドジャースを経て現役ラストイヤーの1990年にカージナルスへ復帰。750イニング以上を投げた投手のなかで防御率2.52と勝率.705は球団記録となっている。1985年は10完封を含む21勝8敗、防御率1.93の好成績をマークし、サイ・ヤング賞の投票で2位にランクイン。1985年と1987年のリーグ優勝メンバーでもある。

ホワイトは1959年から1965年までの7年間と、現役ラストイヤーの1969年にカージナルスでプレー。1960年から6年連続でゴールドグラブ賞を受賞し、1962年から3年連続で「打率3割・20本塁打・100打点」をクリアするなどリーグを代表する一塁手として活躍した。1964年にはワールドシリーズ制覇も経験し、引退後はスポーツキャスターへ転身。1989年にはナ・リーグ会長に選出され、メジャーなスポーツ・リーグでアフリカ系アメリカ人が会長となるのは史上初の快挙だった。

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