佐世保重工業 83億円赤字

4期連続、売上高は増加 2020年3月期

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 佐世保重工業(SSK、佐世保市)は22日、2020年3月期連結決算を発表し、純損益は83億5千万円の赤字だった。赤字は4期連続。売上高は前期比3.1%増の320億3千万円に伸ばした。今後は親会社の名村造船所(大阪市)との統合を加速させる方針で、業務効率化を図り、早期の黒字化を目指す。
 赤字幅は前期の35億5千万円から拡大。売り上げの対象となる船が総じて低価格だったことに加え、資材価格の高止まりや、工程の遅れを挽回するために社外から多くの労働者を投入したことが響いた。
 新造船事業の売上高は、前期予定していた完工が一部20年3月期にずれ込んだこともあり、前期比18.2%増の253億6千万円。機械事業は30億7千万円(前期比49.7%増)と好調だった。一方、艦艇・修繕船事業は海上自衛隊艦船の定期検査工事が少なく、同59%減の28億1千万円に落ち込んだ。
 21年3月期の業績予想は非公表。親会社の支援を受けながら業績の早期回復を目指しており、4月からは名村造船所伊万里事業所(佐賀県伊万里市)に新造船の一部作業を委託することで、コスト削減を図っている。
 SSKは「今後は親会社との一体運営を本格化させ、競争力を強化していく」としている。