KBCがNTT西日本やドコモと防災協定。オンラインで3社を結び“遠隔締結式”

KBC九州朝日放送は、5月20日に西日本電信電話(NTT西日本)九州事業本部、NTTドコモ九州支社と地域の防災力向上に向けた「防災パートナーシップに関する連携協定」をそれぞれ締結した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、3社の代表者は各拠点から出席し、オンラインで結んでモニター越しに締結式を実施。その模様は、福岡市中央区渡辺通にあるNTTドコモ九州支社の会議室で、報道関係者に披露された。

署名したKBCの和氣靖代表取締役社長は「KBCはこの2年間に福岡県内の60市町村全てと防災パートナーシップ協定を結んで参りました。私はそれぞれの首長さんと直接調印してきたんですけれども、今回のようにウェブ会議システムを使いながらの調印は初めてです。これも、『WITHコロナ時代』を反映しているかと。NTT西日本さんとNTTドコモさんは通信事業者であり、KBCは放送事業者で、それぞれ事業者として公共的な役割を担っているわけですが、その3社が、こうした形で手を携えることができるのは、これから(の時代)に向けて何よりのことかと思っております。一方で、市町村と協定を結ぶ際にも話していますが、協定の締結はゴールではなくスタート。協定の後に何を積み上げていくのか、一過性のものではなく、長い時間をかけても着実に取り組みを進め、地域のみなさんの役に立つことによって、われわれの社会的責任を果たしていく、(その)誓いを(この日の)3社でたてた、そのスタートだと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします」と語った。

NTT西日本とはICTを活用した防災啓発活動など防災力の向上を、NTTドコモとは同社の鉄塔に設置したカメラ映像を活用する災害情報の共有を、両社の特性を生かした防災の取り組みが今後、進められていく予定だ。

さらにKBCは5月21日に、5月25~31日の1週間を「みんなで防災!ウイーク」と題して、地域の防災をテーマにした特集をテレビ、ラジオ、ホームページ、SNSで展開すると発表。出水期を前に、地域の防災意識の向上と「WITHコロナ時代」の防災対策を提案していく。

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