【必見作まとめ】“今”に繋がる80年代青春映画10選

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青春映画の黄金期だった1980年代。今活躍している俳優や現代の映画はそれなくして存在しなかったかもしれません。そんな「80年代青春映画」の必見作を10本ご紹介。ルーツを知れば今の映画がもっと楽しくなるはずです。(文・相馬 学/デジタル編集・スクリーン編集部)
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MTVブームに乗って社会現象になった音楽映画

「フットルース」(1984)

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「フットルース」(1984)
監督:ハーバート・ロス
出演:ケヴィン・ベーコン、ロリ・シンガー、ジョン・リスゴー

MTVのブームに乗り、サントラ盤とともに大ヒットを飛ばして社会現象にもなった音楽ドラマ。ダンスもロックも禁止されている封建的な田舎町を舞台に、都会から来た高校生の自由を勝ち取るための奮闘を描く。ケニー・ロギンスの主題歌を筆頭に、ボニー・タイラーやデニース・ウィリアムスらのヒット曲が全編を躍動的に彩る。

ココにルーツあり!

ケヴィン・ベーコン

ベテラン演技派俳優として活躍するケヴィン・ベーコンにとって本作は出世作。主人公をナイーブな個性とともに好演。キレッキレのダンスは当時の若い観客のハートをつかんだ。

籠城した生徒たちの大人社会への反抗

「タップス」(1981)

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「タップス」(1981)
監督:ハロルド・ベッカー
出演:ジョージ・C・スコット、ティモシー・ハットン、トム・クルーズ

陸軍幼年学校を舞台に、廃校に反対して武器を取り籠城した生徒たちの、大人社会への反抗を描写。アカデミー賞受賞作「普通の人々」で人気スターとなったティモシー・ハットンが主演を務め、生徒たちのリーダーを毅然と好演した。アメリカンニューシネマを思わせる哀切な展開は、この時代の作品には珍しく、独特の妙味を醸し出す。

ココにルーツあり!

トム・クルーズ

主人公の親友を演じた、当時無名のショーン・ペンとトム・クルーズは本作で注目された。前者は優しい理性派、後者は血気盛んな武闘派という、今とは逆(?)のキャラを妙演。

「タップス」フォックス・HE よりブルーレイ発売中

悪ガキ一味が悪党たちと戦いながら大冒険!

「グーニーズ」(1985)

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「グーニーズ」(1985)
監督:リチャード・ドナー
出演:ショーン・アスティン、ジョシュ・ブローリン、ジェフ・コーエン

スティーヴン・スピルバーグの製作による大ヒットアドベンチャー。伝説の海賊が遺したといわれる宝を求めて、悪党一家と戦いながら冒険を繰り広げる悪ガキ一味“グーニーズ”の奔走が展開する。危機が連続するハラハラドキドキの展開はもちろん、友情や恋のドラマも魅力。シンディー・ローパーの歌う主題歌も大ヒットを飛ばした。

ココにルーツあり!

ジョッシュ・ブローリン

主人公格の少年の兄役で、若き日のジョシュ・ブローリンが出演。これが映画デビューとなった。グーニーズでは最年長者という設定で、リーダーシップを発揮して頼もしさをアピール。

プロダンサーの夢を追う女性の情熱を活写

「フラッシュダンス」(1983)

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「フラッシュダンス」(1983)
監督:エイドリアン・ライン
出演:ジェニファー・ビールス、マイケル・ヌーリー、リリア・スカラ

プロのダンサーになる夢を追い、溶接工の仕事をしながら特訓を積む若い女性の情熱を描いた1983年の世界的なヒット作。ヒロイン、ジェニファー・ビールスは等身大の女性像を体現しながら、はつらつとした魅力を発揮してブレイク。アイリーン・キャラ、マイケル・センベロらの提供曲も大ヒットし、サントラブームの先駆け的な存在に。

ココにルーツあり!

「デッドプール2」「なんちゃって家族」など、現在もパロディにされているほどパワフルなダンス&シャワーシーンは必見。挿入歌も「君の名前で僕を呼んで」などに流用されている。

「 デッドプール2」フォックス・HE よりブルーレイ発売中©2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

スクール・カーストを描いた革新的名作

「ブレックファスト・クラブ」(1985)

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「ブレックファスト・クラブ」(1985)
監督:ジョン・ヒューズ
出演:エミリオ・エステヴェス、モリー・リングウォルド、アンソニー・マイケル・ホール

休日に懲罰登校を命じられた5人の高校生たち。境遇も生活環境も異なる彼らの間に芽生える友情をリアルに描き、同世代の共感を誘ったマスターピース的な名作。人気者の美少女やゴス少女、不良少年、スポーツマンなどの、スクール・カーストを浮き彫りに。ジョン・ヒューズ監督の関連作では「フェリスはある朝突然に」も必見。

ココにルーツあり!

「スパイダーマン:ホームカミング」をはじめ、本作に影響を受けた近年のヒット作は数多い。「バンブルビー」では主題歌やパロディ・シーンとともに最大限のオマージュが捧げられた。

〝時をかける少年〞を描く80年代映画の最高傑作

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)

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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)
監督:ロバート・ゼメキス
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン

ご存知、“時をかける少年”マーティの冒険を描いたスピルバーグ製作のメガヒット作。両親が出会った30年前に飛び、うっかりそれに介入してしまった彼は、歴史を元に戻すことができるのか?タイムマシンの生みの親であるクレージーな科学者ドクと、マーティのユーモラスなかけあいにニヤリ。続編2作と合わせて楽しみたい。

ココにルーツあり!

現在でも多くのヒット作に引用されている本作。スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」ではタイムマシン、デロリアンがレースカー仕様で登場したのは記憶に新しいところ。

大学生活最後の5人組のバカ騒ぎの旅

「ファンダンゴ」(1985)

「ファンダンゴ」(1985)
監督:ケヴィン・レイノルズ
出演:ケヴィン・コスナー、ジャド・ネルソン、サム・ロバーズ

ベトナム戦争末期のアメリカを舞台に、大学生活最後のバカ騒ぎの旅に出た5人組の、それぞれの人生との対峙を、爽やかかつノスタルジックに描いた好編。当時はまだ無名だったケヴィン・コスナーが主演を務めた。エルトン・ジョンやステッペンウルフらの往年のヒット曲が全編を彩る。

ココにルーツあり!

スティーヴン・スピルバーグ

スピルバーグの製作会社アンブリンは「ジュラシック・パーク」など多くのヒット作を放ってきたが記念すべき第一回製作作品が、コレ。脚本の良さを見抜くスピルバーグらしいセンスが光る。

鬼才ジャームッシュの才気がはじけるデビュー作

「パーマネント・バケーション」(1980)

「パーマネント・バケーション」(1980)
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:クリス・パーカー、リーラ・ガスティル、ジョン・ルーリー

新作「デッド・ドント・ダイ」も注目の、ニューヨークインディーズを代表する鬼才ジム・ジャームッシュの長編デビュー作。焦燥を抱え、NYの裏通りを歩き続ける青年の心模様を描写。孤独や漂流についてなどの思索的なセリフは噛み締めるほどに味が出て染みわたる。ストリート目線のビジュアルや、ジャズの喧騒も魅力。

ココにルーツあり!

「 パターソン」

これぞ、まさしくジャームッシュの原点。日常を見つめる素朴な視点は「パターソン」の味わい深さにも通じる。「デッドマン」などにもつながる、映像のスタイリッシュな構図にも注目!

日本でも大旋風を起こしたガールズ・ムービー

「ラ・ブーム」(1980)

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「ラ・ブーム」(1980)
監督:クロード・ピノトー
出演:ソフィー・マルソー、クロード・ブラッスール、ブリジット・フォッセー

本国フランスはもちろん、日本でも大ヒットを飛ばしたガールズ・ムービー。恋に揺れる13歳の女の子の姿を描き、同世代の共感を強く引き付けた。ヒロイン、ソフィー・マルソーは本作で人気沸騰。「禁じられた遊び」の名子役ブリジット・フォッセーが主人公の母親役に。ロマンチックな主題歌“愛のファンタジー”もヒットを記録。

ココにルーツあり!

ソフィー・マルソー

オーディションで1700人の中から選ばれデビューを飾ったソフィー・マルソー。今やフランスを代表する女優だが、そのキャリアはピュアな存在感が眩しい本作から始まった!

〝英国の貴公子〞たちの夢の競演

「アナザー・カントリー」(1984)

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「アナザー・カントリー」(1984)
監督:マレク・カニエフスカ
出演:ルパート・エヴェレット、コリン・ファース、ケイリー・エルウィズ

イギリスで上演され好評を博した舞台劇の映画化。舞台は1930年代、イギリスの封建的な名門パブリックスクール。ゲイであることが発覚してエリート街道から外された青年が親友の共産主義思想に感化され、反体制的な行動に出る。同性愛の赤裸々な描写に加え、“英国の貴公子”と呼ばれた美男俳優たちの競演も話題を呼んだ。

ココにルーツあり!

コリン・ファース

ルパート・エヴェレットら美男俳優たちがズラリと並ぶ中、若き日のコリン・ファースも。舞台版に続いての出演を果たし、映画デビューを飾った彼は以後、人気俳優の道を歩むことに。

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