貫首就任を本尊に報告 晋山式 興福寺

30年ぶりに寺のトップである貫首が交代した興福寺できょう、就任を本尊に報告する晋山式が行われました。

興福寺境内を練り歩く、式衆と呼ばれる僧侶の列。続いて金色の袈裟に身を包んで現れたのが、新しい貫首に就任した森谷英俊さんです。

本尊の釈迦如来坐像を安置する中金堂に入り、法要が始まりました。 そして就任の決意として中金堂の再建など伽藍の復興に力を尽くした先人たちの偉業を受け継ぎ、寺をさらに発展させることを誓いました。

去年9月に貫首に就任した森谷さんですが、ことし3月に予定されていた晋山式は新型コロナウイルスの影響で延期されていました。森谷さんは「仏教では諸行無常といい、この新型コロナによる苦難もいつかは克服し、前進できる」と語り、次の時代へ向けて「100年後、200年後、2000年後に、この日本の文化の一翼を担う寺社、その中の興福寺が伝えていけるものがあればそれを伝えていくバトンランナーになっていこうかなと思っています。」と決意を述べました。

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