水草の雑種「ツガルモク」を国内初確認 新潟大准教授ら青森の池で

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ツガルモクの標本を手に説明する志賀隆准教授=新潟市西区の新潟大

 新潟県の新潟大教育学部の志賀隆准教授(41)=植物分類学=らのグループは、水草の雑種「ツガルモク」が自生しているのを、国内で初めて確認した。この水草には和名がもともとなく、発見地である青森県つがる市にちなんで命名した。志賀准教授は「地域由来の名前が付くことで、地元で自然環境への関心が高まってほしい」と話している。

 ツガルモクは葉が大きめで細かく枝分かれし、水面に葉が浮くのが特徴。欧州に広く分布するが、国内での発見例はなかった。DNAの塩基配列などから、環境省の絶滅危惧種に指定されている水草のガシャモクと、同じヒルムシロ科のエゾヒルムシロとの雑種であることが分かった。

 志賀准教授のほか、北海道大総合博物館の首藤光太郎助教(元新潟大研究員)らが、青森県つがる市の池で調査した。2017年に、同じ池でガシャモクを発見し、調査研究を続けていた。

 志賀准教授は「水草を守ることで、そこに生息する魚類や水生昆虫の住む場所を守ることにつながる。多様な水草が育つのは、周囲の自然環境が豊かな証しだ」とし、保護の必要性を訴える。

 グループは、ツガルモクが見つかった池と類似する県内の砂丘地にある湖沼でも、調査を進めている。