長崎県西彼長与町の菓子店とお好み焼き店が、店で販売するケーキなどの材料セットを販売している。ある程度の下ごしらえをしており、手作り感を手軽に味わえる。両店は「新型コロナウイルス感染防止の『おうち時間』を家族で楽しむ手助けになれば」としている。
「ワルツの森ひさ家」（同町嬉里郷）は、4月下旬にデコレーションケーキの手作りセットを発売した。内容はスポンジケーキとデコレーション用の生クリーム（砂糖入り）、イチゴなどのセットで、店頭販売するケーキの材料と同じ。
オーナーシェフの中村靖さん（49）は「新型コロナの時期だからこその発想だった。市販の菓子を載せたり、好きなキャラクターを描いたりして自由に作ってみては」と語る。価格は直径15センチのセットが2千円、18センチは2500円。
「広島お好み焼銀次朗」（同郷）は店内での3密を避けるため、営業はまだテークアウト、デリバリーが中心。だが要望があれば「肉玉そば」の材料を、豚バラ、モヤシ、キャベツ、生地、めん、ソースなどのセットで販売する。作り方の説明を添え、1人分550円。
女将（おかみ）の原田淳子さん（55）は「作り方は少し難しいが、親子でわいわい言いながら体験してほしい」と話した。
