エクレストン、ベッテルのメルセデス加入を望む「ハミルトンとのスーパーペア誕生はF1にとってよいこと」

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 元F1最高権威者バーニー・エクレストンは、メルセデスF1チームが2021年にルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルのラインアップで戦うことになれば、F1にとって大きなメリットになると考えている。

 ベッテルが2020年末でフェラーリを離脱するという発表がなされて以来、彼のF1における将来が憶測の対象となっている。

 マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンなど、4度のF1世界チャンピオンであるベッテルはF1活動をやめて引退生活に入ると予想する者もいれば、FIA会長ジャン・トッドなど、32歳のベッテルにはまだ活躍できる力があると考える者もいる。

 レッドブル・レーシングの首脳陣は、ベッテルの同チームへの復帰の可能性は限りなく低いと述べている。しかしメルセデスはまだ2021年のラインアップを決定していない。そのためベッテルが来季メルセデスに加入するチャンスがあると予想する者も少なくない。

 メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、ベッテルが獲得可能になったことを考慮に入れるが、彼の起用はチームの最優先事項ではなく、現在契約のあるドライバーたちとの交渉を優先すると断言した。

 それでもエクレストンは、メルセデスでハミルトンとベッテルのペアが実現した場合、F1に素晴らしい価値をもたらし、ファンを喜ばせると考えている。

「彼がメルセデスにいるところを見たい。当然のことだ」とエクレストンは『RTL』に語った。
「彼がルイス・ハミルトンに対抗するところを見たい。そうなれば、F1やレース、観客にとって素晴らしいことだと思う」

「ふたりはなんの問題もなくうまくやっていくだろう。彼らのエゴがどうであるかということは問題ではない。ふたりともずば抜けた才能を持っているのだ。ふたりが組めば、スーパーチームができ上がるだろう」

「ルイスに心配されているような問題はまったくないと見ている。セバスチャンが彼と戦うチャンスを欲していることは分かっている」

 ミハエル・シューマッハーがフェラーリで成し遂げた成功を、ベッテルが再現できなかったことについて質問された89歳のエクレストンは、現在フェラーリにリーダーシップが欠けていることが一因だと語った。

2020年第2回F1プレシーズンテスト1日目:セバスチャン・ベッテルとマッティア・ビノット代表(フェラーリ)

「ミハエルがフェラーリにいた時の状況は少々異なっている。彼に『チームを率いているのは誰だ?』と尋ねたことがある。すると彼は『僕だ』と答えた。おそらくその事実が、彼らがあれほどまでに成功できた理由だろう」とエクレストンは付け加えた。

「イタリア人たちの問題は、彼らがリーダーにあまり恵まれてこなかったことだ。いずれにせよ、彼らにはリーダーがいないというのが私の意見だ」

「今のチームの責任者(マッティア・ビノット)は、20年以上フェラーリで務めた人物だが、基本的には極めて優秀なエンジニアなのだ」