【MLB】球団別プロスペクトTOP10:タンパベイ・レイズ

1位:ワンダー・フランコ(SS)
コンセンサスのNo.1プロスペクト。昨年は18歳の若さながら、AとA+の2階級で打率.327、9本塁打、35三振を上回る56四球を記録し年齢離れした完成度の高さを再認識させた。打撃練習時にはパワーポテンシャルも示しており、経験とともに試合の中でもより発揮できるようになると見られている。肩が強く、現時点ではSSとして問題なくプレーできているが、体格の成長次第では他のポジションへ移る可能性も。

1位のフランコはスーパースター候補

2位:ブレンダン・マッケイ(LHP/DH)
2017年ドラフト1巡目(全体4位)指名。92-95マイルのファストボール、80マイル後半のカッター、平均的なカーブとチェンジアップの4球種を狙ったところに投げ込むことができる精密機械。一方の打撃は、大谷翔平のように完全な二刀流としてプレーするほどのレベルではないものの、9月にメジャーで3度代打起用されホームランを放っている。

3位:ビダル・ブルーハン(2B/SS)
俊足巧打高出塁率の理想的なリードオフタイプ。昨年は21歳の若さながら2Aまで到達し、A+と合わせて打率.277、48盗塁を記録した。パワーは全くないというわけではないが、ゴロの割合が高いため多くのホームランは期待できない。将来的には内外野の複数ポジションをこなすレイズ好みのスーパーユーティリティとして起用される可能性も。

4位:シェーン・バズ(RHP)
2017年ドラフト1巡目(全体12位)指名。2018年夏にクリス・アーチャーをパイレーツに放出した際に移籍してきた。常時90マイル半ば、最速100マイルに達するファストボールと鋭く変化するスライダーに高い評価を得ている。フォームを修正し制球面で進歩を見せているが、メジャーで先発として活躍するためにはまだ磨く必要がある。ポテンシャルはエース級だが、リスクも高い。

5位:ゼビアー・エドワーズ(2B/SS)
2018年ドラフト1巡目(全体38位)指名。昨年12月にトミー・ファムのトレードの見返りの1人として移籍してきた。プロ2年で56盗塁、盗塁成功率82.4%の俊足と、昨年空振り率僅か4%だったコンタクト力が売りの俊足巧打のリードオフタイプ。元々はSSが本職だったが肩が余り強くないため、現在では2Bをメインに守っている。2B守備は平均以上の評価。

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6位:ブレント・ハニーウェル(RHP)
2014年ドラフト2巡目(全体72位)指名。93-95マイルのファストボール、どちらもプラス評価のスクリューとチェンジアップ、平均以上のスライダー、大きな変化のカーブの5球種をストライクに投げ込むことのできる完成度の高さと器の大きさを併せ持った存在だったが、度重なる怪我に苦しんでいる。現地20日には右肘尺骨神経周囲の瘢痕組織を除去する手術を受けた。

7位:シェーン・マクラナハン(LHP)
2018年ドラフト1巡目(全体31位)指名。試合序盤には95-98マイルを記録するファストボール、パワフルなスライダーはどちらもプラス評価を得る。チェンジアップは磨かれる必要があるが、昨年進歩を見せた。大学時代にトミー・ジョン手術を受けて以降制球面に苦しんでいたが、こちらも昨年最後の73投球回ではBB/1.8に抑えるなど改善傾向。

8位:ジョー・ライアン(RHP)
2018年7巡目(全体210位)指名。昨年はフルシーズン1年目ながら2Aまで到達し、防御率1.96、WHIP0.84、183奪三振の圧倒的な成績をマークして傘下の最優秀投手賞を受賞した。扱う球種は5つと豊富だが、主に92-96マイルのプラスのファストボールに頼ったピッチングをする。より高いレベルの打者を抑えるためには、チェンジアップまたはブレーキングボールの改善が必要とされる。

9位:ジョシュ・ロウ(OF)
2016年ドラフト1巡目(全体13位)指名。身体能力に非常に恵まれたアスリートで、プラスのスピードと肩を生かしたCF守備に高い評価を得る。スピードを塁上でも生かすこと可能で、昨年は30盗塁を記録した。一方の打撃も昨年進歩を見せ、キャリアハイを大きく上回る18本塁打を放った。課題はコンタクト能力の改善。

10位:グレッグ・ジョーンズ(SS)
2019年ドラフト1巡目(全体22位)指名。身体能力に恵まれたスピードスターで、プロデビューでは僅か48試合の出場で19盗塁を記録した。SSとしてはグラブ捌きが固く、送球精度が低いため、スピードを生かすことのできるCFコンバート案が議論されている。一方の打撃は打率.335も、BABIP.467と非常に運に恵まれていたこともあり、現時点での評価は平凡。

1位のワンダー・フランコ

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