新潟大のワクチン研究 国が支援 新型ウイルス予防 BCG技術活用

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 新型コロナウイルスの感染を予防するワクチン開発が国内外で進む中、新潟大医学部の松本壮吉教授(52)=細菌学=らのBCGワクチンの遺伝子組み換え技術を活用した研究が、国の支援事業に採択された。松本教授は「低コストで安全性の高いワクチンの開発を目指す」としている。

 国の補正予算で100億円が計上されたことを受け、医療研究の支援や予算配分を担う日本医療研究開発機構(AMED)が、新大をはじめ、大学や民間企業が行う研究開発事業9件への支援を決めた。

 松本教授によると、結核予防のBCGワクチン接種には、新型コロナウイルスの感染や重症化を防ぐ可能性がある。また、BCGには免疫機能を高める効果があり、結核以外の難病にも効果があるという。

 今回の研究では、BCGにほかの生物のタンパク質を作らせる技術を活用し、新型コロナウイルスのタンパク質を作る生ワクチンを作成する。ワクチン作成まで「うまくいけば半年ほど」(松本教授)と見込まれ、その後、抗原性の評価や動物実験、試験製造を予定している。

 研究は新大と国立感染症研究所、東京大、日本ビーシージー製造の共同で、新大はワクチン作成、抗原性や抗体の評価に関わる。代表者の松本教授は「不活化ワクチンに比べ、数年から数十年と長期間にわたるワクチン効果の持続が期待される」としている。