清水建設、今期予想は未定 受注環境は急激に悪化せず

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[東京 25日 ロイター] - 清水建設<1803.T>は25日、2021年3月期の業績見通し、受注高予想について、いずれも未定と発表した。受注環境については大型再開発案件などを支えに、急激な悪化は考えにくいとしている。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響が未定にした理由となっているが、このうち工事を中断したことに絡む費用に関しては、発注者と協議している段階としている。これについて、同社の山口充穂経理部長は「1か月以上中断した工事は現場で85%、請負金ベースで6割程度に達した。補償も含めて工事中断に伴う費用は発注者側と協議中で、現段階で明確なことは言えない」と述べた。

一方、資金面では、新型コロナの影響で工事に関する入金の遅れは発生しないものの、CPで資金調達するなど手許資金を厚めにするように努めている。

今後の受注については、企業の設備投資など不透明感が強くなっているものの「リーマンショック時と異なり、首都圏の大型再開発案件が下支えになりそうなほか、省力化、防災などの設備投資は続くとみられるため、急激に受注環境が悪化するとは考えにくい」(山口経理部長)という。

2020年3月期の決算は、売上高1兆6982億9200万円(前年比2.0%増)、営業利益1338億9400万円(同3.2%減)と増収増益を確保した。個別決算の受注高は1兆2744億0400万円(前年比26.1%減)となったが、これは前の期に民間大型工事を受注した反動が大きいとしている。

(水野文也)