コロナで婚活・結婚はどう変わる?
これまでの私達の価値観や生活様式を大きく揺るがすこととなった新型コロナウィルス。
人との接触が制限されたり、生命の危機をも感じる状況のなかで、知らず知らずのうちにこれまでの固定観念がリセットされた方も多いのではないでしょうか。
それに伴い、理想の結婚や夫婦像も変化しているように感じられます。
あなたが結婚相手に求めるのは、どんなことですか?
4度の結婚歴がある筆者が、アフターコロナの結婚観の変化と婚活傾向などを予測してお伝えします。
お金持ちとの結婚、それって重要?
10年ほど前までは、年収1千万円以上の男性と結婚を望む女性が多かったようです。景気の後退にともない、希望年収は徐々に下がってきましたが、コロナショックでさらに条件が緩くなるかもしれません。
今回のコロナショックで、「命・健康・家族」にあらためて大きな価値を見出したならば、収入はその3つを維持するのに必要な金額であればよいことになります。
お金があってもマスクが買えない時代。「ならば洗って再利用しよう」、「布で手作りしてみよう」など、希望を失わないメンタルの強さ、サバイバル能力の高い人間が、困難な状況下でリーダーとなります。
そんな男性の姿は女性の目に頼もしく、魅力的に映るのではないでしょうか。当然のことですが、お金を稼ぐ能力だけが男性の価値ではないのです。
同等に支え合う夫婦は、生きぬくための同志
コロナショックで経済的な不安が高まっています。観光や外食など特定の産業は、特に大きな打撃を受けました。
レストランを何軒も経営し羽振りのよかった夫が、一転して多額の負債を抱えることもあり得ます。専業主婦をしてきた妻が就職先を見つけるのは、簡単なことではありません。
たくさんの女性が憧れる、「高収入の夫と専業主婦」という組み合わせは、意外とリスクが高いことに気づきます。
残業の少ない居心地のよい職場で、収入はそこそこでも共働きの夫婦というのが、精神的にも経済的にもリスクの少ない理想形に思えてくるのは私だけはないはずです。
できれば、夫婦が共倒れするリスクの低い異業種で、片方がリモートワーク可能だと、子育てにおいても好都合ではないでしょうか。
トライ&エラーで、じっくりと婚活を
女性が男性に高収入を期待しなくなれば、これまで経済的な理由で結婚に二の足を踏んでいた男性たちも、結婚に興味をもつようになるかもしれません。
ひと言も口をきかないで一日が終わるという寂しさ、使われない表情筋が退化してゆく恐怖……。コロナ謹慎中は、人恋しさが募るものです。ひとりでも家族がいれば、どんなに心強いことでしょう。
私の経験から申し上げますと、結婚はよいものです。ひとり暮らしの気ままな生活は楽でしたが、何にも縛られない自由には、常に心細さがつきまといました。
1度や2度、離婚経験があっても大丈夫です。私は3回も離婚してしまい、当時はさすがに、自分自身に欠陥があるのではと悩みました。
あきらめて仕事に没頭していたころ、4度目の結婚をしました。これまでの相手は同世代ばかりでしたが、今回はいわゆる歳の差婚で、写真の夫は21歳年上です。ようやく私にとって、「しっくりくる」相手と巡り合い、穏やかな結婚生活を送っています。
どんなときも無条件で味方になってくれる人が傍にいるというのは、本当によいものです。誰かに頼ったからといって、あなたの価値が下がるわけではありません。
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対面より成功率が高い!? メリットづくしのオンライン婚活
新型コロナウィルスの影響でしばらくは飲み会や婚活パーティーは難しいかもしれませんが、「オンラインお見合い」という方法もあります。
日本結婚相談所連盟によると、「オンラインお見合い」ではお見合いから約半数が仮交際へと発展しており、これはオフラインよりも20%高い値です。
会えない時間もオンラインゲームを楽しんだり、テレビ電話で会話したりすることで互いへの理解を深め、オンラインプロポーズを成功させたカップルもいるそうです。
オンラインお見合いは、口下手な人にとって、むしろ好都合かもしれません。
いきなりホテルのラウンジで対面するのは緊張しますが、自宅でできるオンラインデートなら堅苦しくありません。
お互いリラックスすることで自然とガードが下がり、その人の本質的なよさが伝わりやすくなります。外で会う場合に必要な、飲食代もかかりません。男性側は、「おごりか、割り勘か」という問題に頭を悩ます必要もないのです。
もちろん、最終的には会うことになります。その前段階としてのオンラインお見合いは、2人の距離を近づける有効な手段ではないでしょうか。
パートナー選びは、あなた自身の価値観で
コロナショックは、自分自身を見つめ直す機会となります。自分はどう生きたいのか、自分にとって大切なものは何か。それがはっきりすれば、結婚相手に求めるものも明確になるでしょう。
家族をもちたいと望む人にとって、アフターコロナは婚活適齢期になるかもしれません。
東日本大震災の直後には、「きずな婚」という言葉が流行りました。生きるか死ぬかの体験で固定観念がリセットされ、自分自身の価値基準で選んだ相手と、迷いなく結婚に踏み切ることができたのではないでしょうか。
自分のパートナーを世間の評価に当てはめて、値踏みする必要などないのです。自分の幸せは自分だけしか、わからないのですから。
皆様に幸せが訪れることを祈っております。