困窮学生を支援 島原農高と山一が「そうめん」5000食贈る

島原農高生からスープ付きそうめんの寄贈を受ける河野学長(左)=長崎大

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で家計の急変やアルバイト先を失い困窮している大学生を支援しようと、長崎県立島原農業高と製麺業の山一(南島原市)が25日、共同開発したスープ付きそうめん5千食を長崎市文教町の長崎大に贈った。
 同校が12日付の本紙に掲載された県内学生の困窮状況について、授業で取り上げたところ、3年生が同校で開発した食品で支援したいと発案。相談を受けた山一が共感し、協力した。
 そうめんはショウガを練り込んだ麺など3種類。同校3年の佐々木涼花さん(17)と谷川美月さん(17)が長崎大を訪れた。贈呈を受けた河野茂学長は「家庭からの仕送りが減り、アルバイトもできず、食事に困っている学生もいる。皆さんの志を役立てたい」と感謝した。
 佐々木さんは「自分たちが考えたプロジェクトを実施できて感謝している。困っている大学生の役に立ててほしい」と話した。

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