黒川氏らへの告発状、地検受理し着手するか注目

 東京高検の黒川弘務前検事長らが朝日新聞社員(元記者)らと産経新聞記者宅で金銭を賭けたマージャンをしていた問題で、岐阜県の美和勇夫弁護士らが黒川氏ら4人を「常習賭博罪」にあたるとして東京地検に告発状を郵送した。犯罪捜査の負託にこたえて、地検が告発状を受理し、捜査に着手するか注目される。

 美和氏らは法務省調査や朝日新聞が公表した当該社員への聞き取り調査の結果などに基づき、黒川氏と産経新聞記者2人、朝日新聞社員(元記者)の4人が5月1日と13日、賭けマージャンをしていたこと。約3年前から月に2~3回行われていたことから、告発状では「月2回だと3年間で72回、常習性は明らか。違法性が極めて高い」としている。

 朝日新聞は告発されたことを報じた自社の記事で広報部の話として「告発に至ったことは重く受け止め、皆様の信頼を損ねたことを改めてお詫びします。すでに役職を外し、人事部付としており、処分を含めて適切に対応いたします」と伝えた。(編集担当:森高龍二)

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