【MLB】球団別プロスペクトTOP10:シカゴ・ホワイトソックス

1位:ルイス・ロベルト(OF)
海外アマチュアの契約金のルールが変更される前の2017年5月に契約金2600万ドルで入団。ずば抜けたパワー、スピード、肩と、平均以上のコンタクトと守備を持った真の5ツールプレーヤーになれる可能性を秘めた選手。昨年はA+から3Aまで駆け上がり、打率.328、32本塁打、36盗塁という圧倒的な成績を残した。129三振に対して29四球のみのアプローチの荒さは懸念材料。

2位:アンドリュー・ボーン(1B)
2019年ドラフト1巡目(全体3位)指名。シンプルかつパワフルなスイングで、長打力と巧打力を両立させているヒッティングプロスペクト。打球を全方向に打ち分けられる技術があり、ボール球には手を出さない選球眼と忍耐強さを備えており、3割30本を毎年記録する打者への成長が期待されている。足が遅く1B以外には守ることができないが、及第点レベルの守備力はある。

3位:マイケル・コペック(RHP)
2014年ドラフト1巡目(全体33位)指名。2016年オフにクリス・セールをレッドソックスに放出した際の見返りとして移籍してきた。常時95-99マイル、最速105マイルを記録する剛速球と、切れ味鋭いスライダーからノア・シンダーガードと比較されることもある。球界を代表するエース級のポテンシャルを秘めるが、制球力と耐久性には不安が残る。トミー・ジョン手術を受けて2019年を全休した。

4位:ニック・マドリガル(2B)
2018年ドラフト1巡目(全体4位)指名。2Bとしてはドラフト史上2番目に早い指名だった。抜群のヒッティングスキルがトレードマークの選手で、滅多に空振りをすることがなく、昨年の三振率は僅か3%だった。170センチ、74キロと小柄でパワーは期待できないが、プラスのスピードを生かして長打自体は記録できる。2B守備もゴールドグラブ級とされている。

4位のマドリガルの昨季の三振率は驚異の3%

5位:ジョナサン・スティーバー(RHP)
2018年ドラフト5巡目(全体138位)指名。昨年はAとA+の26先発で防御率3.48、BB/9 1.7、K/9 9.6の好成績を残して評価を急上昇させた。最速98マイルのファストボールと制球の安定したスパイクカーブに高い評価を得る。チェンジアップも発展途上。高校ではアメフトでも活躍したアスリートで、投球フォームに安定感がある。ポテンシャルはローテーション半ばの先発投手。

【MLB】球団別プロスペクトTOP10:索引

6位:マシュー・トンプソン(RHP)
2019年ドラフト2巡目(全体45位)指名。ドラフト1巡目候補だったが、高校3年時のパフォーマンスに安定感を欠いたため2巡目にスリップした。ファストボールは既に最速96マイルを記録するパワフルさがある。ポテンシャルを評価されているカーブ、平均レベルの球種に成り得るチェンジアップも持ち球。改善すべき点は多くあるが、ローテーション半ば級の先発投手のポテンシャルはある。

7位:デーン・ダニング(RHP)
2016年ドラフト1巡目(全体29位)指名。同年のオフのアダム・イートンのトレードでナショナルズから移籍してきた。良く沈むシンカーは狙ったところに投げ込むことのできるプラスピッチ。スライダー、カーブ、チェンジアップはいずれも平均以上のポテンシャルを見せている。2018年の最後の2か月を肘の張りで、2019年の全てをトミー・ジョン手術で欠場した。

8位:アンドリュー・ダルキスト(RHP)
2019年ドラフト3巡目(全体81位)指名。スロットバリューの倍以上の契約金200万ドルで入団した。昨年の春に球速が伸び、ファストボールは91-95マイルを記録するようになった。70マイル半ばのカーブは大きく曲がる。高校では余り使わなかったが、スライダーとチェンジアップも持っている。投球フォームの再現性が高く、安定してストライクを投げ込むことを可能にしている。

9位:ルイス・ゴンザレス(OF)
2017年ドラフト3巡目(全体87位)指名。2018年は打率.307、傘下で2位のOPS.866、マイナー4位の40二塁打を記録したが、2019年は初挑戦の2Aで打率.247と壁にぶつかった。全方向にラインドライブを飛ばす中距離打者タイプ。一方の守備では、大学時代投手としても活躍した強肩が光る。パワーがないため両翼向きではなく、CFに残ることがレギュラー獲得に重要か。

10:ミッカー・アドルフォ(OF)
2013年7月に契約金160万ドルで入団。193センチ、115キロの恵まれた体格に秘めるポテンシャルは天井知らずだが、プロ入り後は毎年のように怪我に悩まされ、マイナー6年間で僅か364試合の出場にとどまっている。特にパワーポテンシャルが凄まじく、未来のスラッガー候補とされる。またマイナーベストクラスの鉄砲肩も持っている。1年を健康に過ごしてしっかりと実戦経験を積みたい。

© 株式会社SPOTV JAPAN