プレミアリーグからバルセロナに行って「大失敗」した5名

先日アレクサンドル・ソングが「金のためにアーセナルからバルセロナへ行った」と告白して大きな話題になった。

バルセロナは世界最高クラスのクラブだが、スタイルが特殊なために合わない選手も多い。

『Daily Mail』は、「ソングのようにイングランドからカンプ・ノウに行ってサッパリだった選手」を特集している。

アリャクサンデル・フレブ

移籍:アーセナル→バルセロナ

シュトゥットガルトからアーセン・ヴェンゲル率いるアーセナルに加入したベラルーシ代表の天才ドリブラー。プレミアリーグでのプレーは鮮烈なものだった。

しかし2008年に1180万ポンド(およそ15.4億円)でバルセロナへと移籍すると、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で求められるものを理解することが出来なくなり、スペインでは彼が力を発揮できる場所を与えられなかった。

フレブはスペイン語を話せず、練習にはギリギリに到着するというスタイルが監督に受け入れられなかった。トレーニングで素晴らしくない人物を使うことがないグアルディオラの下では、チームプレーに馴染む時間も与えられることはなかった。

マルク・オフェルマルス

移籍:アーセナル→バルセロナ

圧倒的なキレを持つドリブラーとして知られたオランダ代表FW。アーセナルで大きな活躍を見せたこともあり、バルセロナはレアル・マドリーに去ったルイス・フィーゴの穴を埋めるための補強として2500万ポンド(およそ32.7億円)もの移籍金をつぎ込んだ。

彼の能力には疑いがなかった。魔法のような瞬間もあったが、それ以上に怪我が多すぎた。一瞬の成功を収めれば、その後数週間、あるいは数ヶ月プレーできなくなることの繰り返しであった。

トーマス・ヴェルマーレン

移籍:アーセナル→バルセロナ

エレガントなベルギーのディフェンダーは、バルセロナの守備にぴったりであろうと思える。スピードがあって高いラインを作ることが出来たし、裏をカバーできた。ボールを扱っても素晴らしかったので、パスを繋ぐことも可能だ。空中戦にも強かった。

しかし問題は怪我だった。恐ろしいまでの不運と、古傷のしつこさだった。バルセロナは彼を獲得するときにそれを知っていたが、それでも期待を添えて獲得した。ところが、5年間ずっとプレーできるだけの体力を得ることができないまま退団することに…。

エマニュエル・プティ

移籍:アーセナル→バルセロナ

2000年にマルク・オーフェルマルスとともにアーセナルからバルセロナへと移籍し、同じようにキャリアを急降下させてしまった。

若きパトリック・ヴィエラとともに素晴らしいコンビを形成したが、スペインではその優雅なスタイルが成功しなかった。人気はあったものの、僅かな期間の後にチェルシーへと売却されてイングランドに戻ってきている。

アーセナルからバルセロナに移籍する選手は本当に成功率が低いが、ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストとティエリ・アンリ、セスク・ファブレガスが僅かな慰めとなっている。

フィリペ・コウチーニョ

移籍:リヴァプール→バルセロナ

すべての失敗がアーセナルから来たわけではない。バルセロナは2018年1月、移籍金記録を破ってフィリペ・コウチーニョをリヴァプールから獲得した。この取引は最大1億4500万ポンド(およそ189.8億円)にも達する、サッカーの歴史上でも3位に当たる額だった。

コウチーニョのすべてが悪かったわけではない。ゴールもアシストもあったし、2018年のコパ・デル・レイでの活躍をあった。しかし、あまりにもその価値が高すぎたし、クラブの周囲との関係づくりが上手く行かずに批判のターゲットとなった。

バイエルンへのローンで十分な活躍は見せたが、あまりにも高すぎるために買取は拒否された。来季はバルセロナに戻ってくるが、残しても困る、売るに売れない…という状態になってしまいそうだ。

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