オンラインで後輩激励 金沢出身、陸上・中村選手が31日企画

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 陸上短距離の中村水月(みづき)選手(金沢市出身、小松商高OG)が、コロナ禍で試合が次々と中止になり、不安を感じる石川県内の後輩を励まそうと、31日にオンラインで対話する交流会を企画した。トップ選手の経験や身近な事柄を話し合う。脚の大けがから復帰した中村選手は、限られた環境でも「もう一度、東京五輪を目指す」と練習に励んでおり、スポーツに情熱をささげる多くの人々との交流を楽しみにしている。

 大阪成蹊大時代の2017年、インカレ100メートル、200メートル、400メートルリレーの3冠に輝いた日本女子スプリントのエース候補・中村選手は現在、三友プラントサービス(神奈川県)に所属する。今年、インターハイなどの全国大会が次々と中止となる状況に「私は試合を目指して強くなってきた。石川出身のアスリートとして今できることはないか」と考え、オンライン対話を計画した。

 中村選手は、小松商高の先輩として頼りにする、110メートル障害の尾形晃広選手(アサヒ)に相談。「石川県の方々に向けて何かやりましょう」と持ち掛けると「いいよ」とゲスト出演が決まった。さらに「常に刺激を受けている存在」という、走り高跳びの大田和宏選手(日本体育施設、津幡高・金沢星稜大OB)にも声を掛けると「面白いことを思い付くね」と出演に応じてくれた。

 対話は31日午後4時から、テレビ会議アプリ「ズーム」を用い、中村、尾形、大田の3選手の対談を配信する。「試合がなくなってモチベーションが下がった」「どうやったら足が速くなるか」などの相談や「好きな食べ物は」など競技に限らない幅広い話題に答える。誰でも参加でき、事前にアンケートに答えてメールアドレスを登録すると参加URLが届く。未成年者は保護者の承認が必要となる。

 中村選手自身、競技場が使えずに坂道や階段を使って練習するなど、大きな制約を受けているが目標に向かって前進中だ。2018年に前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負い「正直、東京五輪に出場するという目標を見失っていた」ものの、大会の1年延期でチャンスが再び巡ってきた。まず、日本選手権の標準記録を切ることを目指し、東京五輪、22年の世界陸上へ照準を合わせる。「慌てずにしっかり一つ一つ課題をクリアしていきたい。ひそかな目標である100メートル10秒台を出したい」と決意を示した。