抗議を無視、沖縄漁船を脅かす中国公船 翌日も尖閣で領海侵入し追尾

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(資料写真)尖閣諸島

 中国海警局の公船が尖閣諸島周辺の日本領海に侵入し、与那国町漁協所属の漁船を追尾した問題で、日本政府の抗議後も同じ漁船を追尾していたことが25日、第11管区海上保安本部への取材で分かった。県内では領海侵入により県漁船の操業が脅かされているとして、再発防止と安全操業の確保に向けた体制強化を求める声が上がっている。

 海保によると中国公船4隻は8日午後4時ごろから領海に侵入。うち2隻が漁船に接近し追尾した。2隻は海保の警告を受け、同日中に領海外へ出た。

 日本政府は同日、複数のルートで中国側に抗議。だが、翌9日にも2隻が領海侵入し接近、追尾した。2隻は領海内にとどまり、10日午後に領海外へ出たという。漁船との距離について、海保は「警備上の理由」として明らかにしなかった。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で、8日から10日にかけて局長、公使レベルで繰り返し中国側に厳重抗議したと説明。「引き続き緊張感を持って、関係省庁間で連携し情報収集に努めるとともに、尖閣諸島周辺の警戒監視に万全を尽くしていきたい」と述べた。