『報ステ』富川アナはスケープゴートか 関係者、テレ朝への怒りの証言 擁護しない局と家庭のイザコザの板挟みで復帰は…?

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4月上旬、新型コロナウィルスに感染していることが判明して以来、メインキャスターを務めるテレビ朝日『報道ステーション』の出演を見合わせている富川悠太アナ。すでに完治していることから、いつ番組に戻ってきてもおかしくないはずなのですが、なぜか一向に番組復帰のアナウンスがされずに中途半端な状態が続いています。

スムーズに復帰できない理由は、いくつか思い当たります。

まず、体調不良なのにもかかわらず4日間も出勤し、あろうことか生放送までこなしていたというのが一つ。

「会社に体調がよくないことを伝えそびれ、熱があることも隠して仕事をしていた」という噂が一気に広まり、ネットを中心に誹謗中傷が殺到しました。しかし、テレビ朝日関係者によると、『隠し通すことなんてまず無理ですし、直属の上司や番組プロデューサーにはしっかり報告していたと聞いてます。しかし、コロナであると決めつけるのは状況証拠も不十分かつ短絡的で、代役の問題など急に調整するのは難しいから様子を見ながらやってくれないか…というやりとりはあったそうです。つまり、富川アナにとっては出演するも地獄、休むも地獄という訳です。ですから彼だけを責めるのはお門違いですし、むしろネットで集中砲火を浴びてる彼をほとんど擁護しない番組及び局の上層部こそ、現実から目を背けていて卑怯だと思いますけどね」(テレビ局関係者)

たしかに富川アナだけが悪者になっていて、コロナという未知の感染症より人間の思惑の方が怖い印象があります。県をまたいでどこかへ旅行に行ったわけでもなく、不可抗力で感染し、つらい闘病生活を送っていたのです。

そんな彼をテレビ朝日は労うどころかまるで全責任を押しつけるようとしている。まさにスケープゴート。関係者は続けます。

「彼は以前から社内で孤立していたなんて記事をどこかの媒体が書いてましたけど、しょっちゅう同期と食事へ出かけてることは知らないようですね。人懐こいキャラクター なのでアナウンス室でも人気者ですよ。ただ、一部の先輩アナからは妬まれているという話を聞いてます。そりゃそうですよね、報ステのMCはテレ朝にとって花形ですから、彼のポジションを羨ましく思ってるアナがいるのも当然でしょう。富川アナは今回のコロナ騒動を猛省し、一日でも早い復帰を望んでいるそうです。ですが、彼の復帰を阻む勢力が局内に……」(同上)

反富川派の妨害や世間からのバッシングが残っていても本来ならば、すでに復帰できていたのかもしれません。しかし、これは誰もが予想していないことでした。コロナの次に襲いかかったのは、家庭内でのゴタゴタ。

文春オンラインが報じた「コロナ療養の自宅に警察・児相が緊急出動」。本来ならば表に出ないプライベートの話ですが、これが初めてではないこととご近所さんの証言、また音声データもしっかり残っていたことで、確実に窮地に追い込まれる形となってしまいました。

「子供の泣きじゃくる声と、暴言を吐く富川アナの妻。結構、衝撃的でした」と目を丸くするのは、公私共に富川アナと付き合いのある業界関係者。

「あそこはやんちゃな二人の男の子がいて、数年前までは江東区豊洲のタワマンで暮らしてました。東日本大震災で豊洲がホットスポットであると報じられてから気にしていたようで、その翌年だったかな。現在の一軒家に引っ越したんです。富川くんはどちらかと言えば陰キャで甘えん坊、優しい弟キャラなんだけど渦中の奥さんは元タレントで勝気、とにかく男気があってサバサバした人。夫婦仲は悪くはないと思いますけどね。毎年仲睦まじい年賀状も送ってくるぐらいだし、旦那が陰ならば奥さんは完全に陽だから、バランスは取れていると思う。さすがにでも、文春で報じられた音声データを聞いたら〝まじか!〟となりましたけど(笑)」

そのことには一切触れず「コロナの方はどうよ? 完治した?」と富川アナにメールを送ってみると、「お陰様で、たくさん心配かけてごめんなさい」と返信があったそうです。

「夫がコロナ感染者ともなれば家族にも危険が及ぶ訳ですし、ご近所への配慮もある。ネットを見れば夫が激しくバッシングされ、母親としては二人の息子を守っていかなきゃならない。つまり、相当のストレスが奥さんにかかっていたんだと思います。長いこと知り合いですけど、富川くんの奥さんは決して悪い人じゃないですよ。むしろ今の旦那の不遇は自分のせいだと、塞ぎ込んでしまっているかもしれない。可哀想に」

一部では離婚の危機と報じられていますが、そのような動きは現時点では見られないようです。

家庭と仕事で板挟み状態の富川アナ。同時に、日本を代表する報道・ニュース番組である『報ステ』は、この富川騒動以前から多くの問題を孕んでおり、昨年は大型番組リニューアルと題し、社外スタッフの大量首切りと、内部の人事異動を行いました。

2018年に起こった財務省事務次官によるテレビ朝日記者へのセクハラは、記者から相談を受けていたにもかかわらず週刊誌報道後に説明するお粗末ぶりで、テレビ朝日の隠蔽体質が露呈。さらに昨年、番組のチーフプロデューサーが女性スタッフにセクハラを行い、懲戒処分となりました。こちらも残念ながら事後報告という形で、後味の悪さと「結局、何も変わってない」ことがバレてしまった形に。

局の幹部はもちろん、報道局の上層部まで一掃しないと、この局はなにも変わらないのかもしれない。テレビ朝日の負の連鎖はいつまで続くのでしょう?(取材・文◎那目鯛子)

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