京アニ事件直前に近隣トラブル「自分には失う物はない」 逮捕の青葉容疑者

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青葉真司容疑者

 京アニ事件で27日に殺人などの容疑で逮捕された青葉真司容疑者(42)は、社会から孤立気味に生活しており、事件以前から不可解な近隣トラブルを繰り返すなど、精神的に不安定な面があった。

 さいたま市緑区で少年時代を過ごした青葉容疑者は、両親が小学校低学年の頃に離婚、父と兄、妹の4人で暮らしていた。同級生によると、生活は苦しそうで、中学進学後は欠席がちだったという。同市浦和区の定時制公立高を卒業した後は、コンビニのアルバイト店員など非正規の職を転々とした。

 その後、リーマンショックの影響で「派遣切り」にあい、2008年12月に茨城県常総市の雇用促進住宅に入居した。2012年6月には、茨城県でコンビニ強盗事件を起こし、懲役3年6月の実刑判決を受けた。公判では「社会で生きていくのに嫌気がさした」などと動機を語った。

 2016年に出所後、更生保護施設を経て、さいたま市見沼区のアパートで生活を始めた。京都アニメーション事件の4日前の7月14日、青葉容疑者は自室で大きな叫び声を出し、隣室の男性の玄関ドアをたたいてきた。男性が青葉容疑者の部屋を訪ねると、胸ぐらをつかまれ、「自分には失う物はない」と話すなどの近隣トラブルがあった。翌日、青葉容疑者は新幹線で京都入りし、7月18日に事件を起こした。

 京アニ事件後、京都府警は青葉容疑者のアパート自室を家宅捜索。多量の原稿用紙や京アニグッズ、壊れた大型スピーカーが見つかった、とされる。

ストレッチャーに乗せられ伏見署に移送された青葉真司容疑者(5月27日午前8時8分、京都市伏見区)