横浜IR整備の中止を求め署名5750筆 神奈川県内有志、政府に提出

政府の担当者(右)に署名を手渡すメンバー=26日午後、国会内

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備を巡り、神奈川県内の有志グループが26日、整備中止を求める5750筆の署名を政府に提出した。カジノはギャンブル依存症の増加や反社会的勢力の資金源となる可能性が指摘されているとし、「豊かな市民生活を根底から脅かす」としている。

 有志グループは「IR推進の中止を求める市民の会」で、地域政党「神奈川ネットワーク運動」が中心となって2月28日から5月15日にかけて、県内各地で署名集めを展開。協力したのは誘致を目指している横浜市の住民だけでなく、8割が横浜以外の県民だった。

 グループの保坂令子鎌倉市議は「誘致自治体以外でも、カジノを憂慮する市民が幅広くいることが分かった。政府はここで立ち止まってほしい」と訴えた。

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