【MLB】「イチローとプホルスはどっちが上?」 2001年の新人王比較にファン大論争

エンゼルスのアルバート・プホルス(左)とイチロー氏【写真:Getty Images】

MVP受賞歴、守備での貢献、長打力、当時のキャリア… あらゆる視点から両者のファンが意見

2001年に新人王に輝いたマリナーズ・イチロー外野手とカージナルスのアルバート・プホルス内野手(現エンゼルス)は共に将来の殿堂入りが確実視されている。MLBスタッツ公式ツイッターは「プホルスとイチローが2001年に突如姿を見せる。というわけで、新人シーズンでより良かったのはどっち?」と投稿。安打数、打点、打率、OPSなどの成績で両者を比較している。

2001年のイチローの成績は打率.350、242安打、8本塁打、69打点、OPS.838、WAR7.7。対するプホルスは打率.329、194安打、37本塁打、130打点、OPS1.013、WAR6.6で、どちらも甲乙つけがたい結果となっている。拮抗した両者の成績に、ファンの間でも意見が二分。「疑うまでもなくイチロー」、「ザ・マシーン(プホルスの愛称)」、「間違いなくイチロー」、「確実にイチロー!」、「アルバート」、「僅差だけどプホルス」と大論争が巻き起こっている。

イチロー氏を推すファンは「イチは新人王とMVPを獲ったからね」、「同じ年に新人王とMVPを獲った男を選ぶよ! 共に殿堂入りに値するキャリアだったけどね!」、「えーと、1人はMVPで、もう片方はそうではなかった。つまり僕が支持するのは“彼”の方さ」とMVP受賞を大きく評価したほか「勿論イチローさ。強肩で、かなり優れた外野手でもあるからね」、「イチローの守備の貢献度は遥かに大きい」、「イチローはその年、56盗塁したんだ。56だぞ!」、「ギリギリイチロー。理由はWARかな。両選手ともにクールな選手だった」と守備や走塁での貢献を根拠にあげる。

一方、プホルスを推すファンからは「大差でプホルス。生産性よりも単打に重きを置かない限りはね」、「自分はプホルスの方が気に入ってる。長距離打者の方が打点を稼げるし、試合に勝つためには得点しないといけないからね。」、「イチローは総合的に野球選手としては上だったけど、打者としてはプホルスの方が遥かに優れていた」と長打力を評価する声が。

「プホルスだ。イチローは“新人”ではなかった」、「イチローの方が良いシーズンを送ったけど、彼は27歳ではなかっただろうか?」、「イチローが新人ではなかったことを考えると、プホルスだ」とイチロー氏がMLBデビューした当時の年齢を疑問視する声が上がった。その一方で、「イチロー・スズキ。彼は年齢的にも高い時に地球の反対側からやってきて、史上最もステロイドが悪用された年代でコンタクトヒッターとして圧倒的だった」とイチローを推すファンもいるようだ。

もちろん、両者が新人時代から好成績を残したのは間違いない。「2人ともアメイジングだった……。難しすぎて選べない」、「完全に引き分けだ」、「イチローだけど、プホルスも後をピッタリつけているよ」、「プホルスだと思うけど、両選手ともにすごかった」、「イチローを選ぶけど、プホルスだと豪語する人を反対することはできないよね」と両者に“あっぱれ”を送る声も多数。「ヒットを打つ選手と長打を打つ選手を比較することはできない。共に(将来は)殿堂入り選手なわけだし、世代を代表する選手。そして彼らは、共に球界を変えた」と多くのファンが2人の功績を称えている。(Full-Count編集部)

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