緊急事態解除 首都再生への歩み始まるも、警戒の声も…

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除された東京都内は、感染第2波を警戒する声もある中、“首都再生”への歩みが始まりました。

緊急事態宣言の解除を受け、東京駅ではマスクを着けた多くの通勤する人の姿が見られ、宣言前の風景に戻りつつあります。解除を受け、東京都は5月26日午前0時から自粛緩和の「ステップ1」に移行しました。

都内の様子はどう変わったのでしょうか。上野公園では散歩を楽しむ人はいるものの、日中でも人の数はまばらで、コーヒー店や上野動物園も休業しています。公園内にある動物園や美術館はステップ1で再開が可能ですが、客を受け入れる態勢を整えるため、休園や休館が続いています。国立科学博物館は6月1日から予約制で再開することを決め、28日正午から予約を受け付けます。一方で、上野公園の駐車場と公園内の遊具は使用を再開しました。

アメ横商店街は宣言中、およそ400店舗あるうち350店舗ほどが休業していました。宣言解除で営業を再開する店舗が増え、客の数も戻りつつあります。しかし、店の人からは「もう少し人出があるかと思ったが、少ない。お客も考えて行動している」という声も聞かれました。アメ横商店街は6月1日に全ての店舗を再開させる方針ですが、アメ横商店街連合会の千葉速人副会長は「お客には来てほしいが、混雑している中で第2波があっても困る。商店街としても考えていかないといけない。難しい」と不安を口にしました。

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