自民・三原じゅん子氏が活動本格化 推薦・中西氏も街頭演説

 今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)で自民党が公認した三原じゅん子氏(51)=参院全国比例=と、推薦を決めた無所属の中西健治氏(52)=神奈川選挙区=が本格的に活動をスタートさせた。自民党県連は23日、「公認候補の当選に向けて全力を尽くす」とし、三原氏の勝利を第一に活動する方針をあらためて確認。中西氏は同日の街頭演説で、自民推薦の立場も訴えながら支持を呼び掛けた。

 県連が横浜市中区内で開いた選挙対策会議には、県連所属国会議員や地方議員ら約150人が参加し、三原氏も出席。小此木八郎県連会長らが三原、中西両氏の公認、推薦決定の経緯や今後の方針について説明した。

 2009年の横浜市長選で自民党の支援を受けた後、10年の参院選で旧みんなの党公認で初当選した中西氏に対しては、自民党本部主導の推薦決定に批判的な声もある。会議でも参加者からは「公認と推薦(の違い)が分かりづらい」との質疑があった。

 小此木会長は三原氏に注力する県連の立場を説明した一方、党内で中西氏の支援があった場合も想定し、「推薦候補を応援することは妨げない」とも伝えたという。

 三原氏は「公認の遅れを挽回するため、他の候補の何倍も走らないといけない」と決意表明。会議後、三原氏は中西氏の推薦については「自分が公認候補。どなたがどういう立場だろうと、お話することではない。自分のことだけに専念する」と強調した。

 一方、中西氏は同日、横浜駅西口で街頭演説。「自民党推薦候補として、経済成長を成し遂げ、社会保障を充実させる」と訴えた。

 旧みんなの党でともに活動し、今も盟友関係にある無所属の浅尾慶一郎衆院議員も来援。「中西氏がこれまで提言してきた経済政策を、安倍政権で実現するために自民党推薦が決まった」と説明し、支持を呼び掛けた。

 県連が公認の三原氏支援に全力を挙げる方針について、中西氏は「推薦を受けることで、改革保守の立場をより有権者に分かってもらえる」と前向きに話した。

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