シーズン100勝以上で2位 MLB公式サイトが特集

日本時間5月27日、メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーはシーズン100勝以上を記録しながら2位に終わったチームを特集する記事を公開した。シーズン100勝以上でも1位になれるとは限らず、100勝以上で2位となったケースは10チームも存在する。その内訳は、1969年の地区制導入以降が4チーム、1903年のワールドシリーズ開始から1968年までが6チームとなっている。

2001年のアスレチックスは、マーク・マルダー、ティム・ハドソン、バリー・ジートという強力三本柱に加え、ジェイソン・ジアンビ、ミゲル・テハーダ、エリック・シャベスなど野手陣も充実し、102勝をマーク。しかし、同じア・リーグ西部地区に所属するマリナーズが歴代最多タイの116勝を記録したため、アスレチックスは地区2位でワイルドカードを獲得するにとどまった。ポストシーズンでは、ヤンキースとの熱戦の末、2勝3敗で地区シリーズ敗退となった。

両リーグ2地区制のラストイヤーとなった1993年には、バリー・ボンズを獲得したばかりのジャイアンツが103勝をマーク。前年の90敗からの大幅なジャンプアップとなり、打率.336、46本塁打、123打点の活躍を見せたボンズはMVPに選出された。しかし、ジャイアンツはレギュラーシーズン最終戦でドジャースに敗れ、ロッキーズを破ったブレーブスが104勝で地区優勝。当時はワイルドカードがなかったため、ジャイアンツはポストシーズンにすら進めなかった。

直近では、2018年に100勝をマークしたヤンキースが108勝のレッドソックスの後塵を拝して2位となっている。ヤンキースはアスレチックスとのワイルドカード・ゲームを制して地区シリーズでレッドソックスと対戦したが、1勝3敗で敗退。ヤンキースを破ったレッドソックスは、リーグ優勝決定シリーズでアストロズ、ワールドシリーズでドジャースをそれぞれ4勝1敗で破り、2013年以来5年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

なお、残りの7チームは以下の通り(カッコ内は1位のチーム)。

1980年オリオールズ:100勝62敗(ヤンキース:103勝59敗)
1962年ドジャース:102勝63敗(ジャイアンツ:103勝62敗)
1961年タイガース:101勝61敗(ヤンキース:109勝53敗)
1954年ヤンキース:103勝51敗(インディアンス:111勝43敗)
1942年ドジャース:104勝50敗(カージナルス:106勝48敗)
1915年タイガース:100勝54敗(レッドソックス:101勝50敗)
1909年カブス:104勝49敗(パイレーツ:110勝42敗)

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