【MLB】球団別プロスペクトTOP10:クリーブランド・インディアンス

1位:ノーラン・ジョーンズ(3B)
2016年ドラフト2巡目(全体55位)指名。契約面の不安から2巡目までスリップしたが、契約金225万ドルは1巡目相当のもの。直近2年の四球数は89、96と非常に辛抱強い打者で、甘い球をじっくりと待つ打撃スタイル。パワーポテンシャルは30本級のものを持っているとの評価。一方の守備は、3B向きの強肩を備えており、フットワーク等でも進歩を見せている。

2位:タイラー・フリーマン(SS)
2017年ドラフト2巡目指名。コンタクト能力の非常に優れた選手で、早いカウントから積極的に打っていくため三振も四球も少ない。現時点ではツーベースを量産するレベルだが、筋肉が付いて、打球角度を上げる技術を身に付ければホームランが増える可能性もある。スピードは平均レベルだが、盗塁技術に優れる。SS守備は及第点レベルだが、肩が弱いため2B向きか。

3位:ボー・ネイラー(C)
2018年ドラフト1巡目(全体29位)指名。兄のジョシュも2015年にドラフト1巡目指名を受けており、2人ともが1巡目指名を受けた初のカナダ出身兄弟となった。素早く安定したスイングから全方向に打球を打ち分けることが可能で、アプローチも成熟している。パワーポテンシャルも平均レベルのものはある。Cとしては機敏で、肩が強く、フレーミングに定評がある。

4位:ジョージ・バレーラ(OF)
2017年7月に契約金130万ドルで入団。昨年はA-とAで52試合に出場し、前者ではレギュラーとしてはリーグで2番目の若さながら8本塁打、OPS.802を記録した。流麗なスイングから打球を広角に打ち分けことが可能で、打者としてのポテンシャルは3割30本級ともいわれる。主にCFとして出場しているが、スピードも肩も平凡なためLF向きか。

5位:ダニエル・エスピーノ(RHP)
2019年ドラフト1巡目(全体24位)指名。高卒ながら既にフォーシームは常時94-97マイル、最速99マイルを記録し、ツーシームは重く沈むなど直球がパワフル。セカンドピッチとして評価されるのはプラスのポテンシャルのスライダー。その他にはカーブと、投げ始めたばかりのチェンジアップがある。腕の振りが大きいため制球面に不安があるが、ポテンシャルはエース級。

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6位:ブライアン・ロッキオ(SS)
3位のバレーラ、8位のブラチョと同期で、その中では一番低い契約金12万5千ドルで入団。昨年はA-最年少レギュラーとして69試合に出場して打率.250、5本塁打、14盗塁を記録した。打撃センスと野球IQの高さが光る選手で、ついたあだ名は「教授」。足が速く、技術を磨けば塁上の脅威になることができる。肩は平均レベルだが、送球動作がスムーズなためSSにとどまれるとみられている。

7位:イーサン・ハンキンス(RHP)
2018年ドラフト1巡目(全体35位)指名。高校生投手初の全体1位指名候補だったが、肩の張りで欠場してスリップした。ファストボールは常時90マイル半ば、最速97マイルを記録する。安定感は欠くが、スライダー、チェンジアップ、カーブと球種も豊富。198センチ、90キロの恵まれた体格と優れた運動神経を備えており、ポテンシャルはエース級。

8位:アーロン・ブラチョ(2B)
2017年7月に契約金150万ドルで入団。昨年はROKとA-の2階級で38試合に出場して、打率.281、8本塁打、4盗塁、OPS.973の好成績を残した。コンパクトかつ素早いスイングを両打席から繰り出す。小柄だが力はあり、パワーは平均レベルまで成長する可能性がある。2Bとして十分なレベルのレンジとグラブ捌きを備える。

9位:トリストン・マッケンジー(RHP)
2015年ドラフト1巡目(全体42位)指名。2017年にマイナー2位の186奪三振を記録し、トッププロスペクトとしての地位を築き上げたが、2018年は前腕の痛みで2か月、2019年は背中上部の張りで1年欠場するなどここ2年は怪我に悩まされている。ポテンシャルは高いが、196センチ、74キロの非常に細い体格と怪我の多さから耐久性には疑問符が付く。

9位のマッケンジーは怪我に悩まされている

10位:ガブリエル・ロドリゲス(SS/3B)
2018年7月に、海外アマチュアの契約金としては球団記録となる契約金210万ドルで入団。全てのツールが少なくとも平均レベルに達する可能性を秘めた5ツールプレーヤー候補の原石で、特に打撃面でのポテンシャルを買われている。スイングはシンプルで、アプローチは既に成熟している。守備に関しては、肩が強く動きは滑らかで、少なくともIFには残れるとの評価。

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