最新主演作で覚醒しそうな綾野剛

俳優の綾野剛が、来年公開の映画「ヤクザと家族 The Family」(藤井道人監督)に主演することを、各スポーツ紙が報じた。

各紙によると、同映画は、暴力団組員の半生を抗争ではなく、家族愛の視点で描くもの。昨年度の「日本アカデミー賞」で主要三冠を達成した「新聞記者」の藤井監督やプロデューサーが再集結。

綾野が演じるのは、広域指定暴力団の3次団体、柴咲組組員の山本賢治役。父親を覚せい剤で失い、自暴自棄になっていた少年期に、舘ひろし演じる暴力団組長・柴咲博と出会い、ヤクザの世界に足を踏み入れていく姿を描くという。

「『新聞記者』のチームが製作するということは、かなり硬派な作品に仕上がりそう。以前から憑依型の演技で注目されていたが、最新主演作で役者として覚醒することになりそうだ」(映画業界関係者)

綾野は2000年3月、高校卒業と同時に岐阜から上京。モデル、バンド活動などを経て、03年にテレビ朝日系「仮面ライダー555」で俳優デビューを果たした。

12年のNHK連続テレビ小説「カーネーション」に尾野真千子演じるヒロインの恋の相手役として出演。わずか3週間の出演ながらも強烈な存在感をアピールした。

14年公開の主演映画「そこのみにて光輝く」の公演で「第88回キネマ旬報ベスト・テン」など数々の映画賞を受賞した。

15年にTBS系のテレビドラマ「コウノドリ」の産婦人科医役で連続ドラマ単独初主演をつとめ、以後も数々の映像作品に出演。小栗旬とともに所属事務所の看板俳優に成長したのだ。

また、地元の岐阜県大垣市綾野5丁目にある「綾野5 交差点」が、綾野剛を思わせるとしてSNSで話題となり、大垣の新名所と呼ぶ人も現れるほど。ブレイクして地元の知名度アップにも貢献した。

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