【リノベーション事例Vol.02:髙山邸】リビング内書斎、回遊できるキッチンが「夫婦円満」の秘訣!?

*マイナスをゼロに戻すリフォームとは違い、リノベーションは生活を変え、より良い暮らしをしたいという前向きな思いから生まれる。オーナーはどんな思いでリノベーションしたのか? 彼らのエモーショナルな内面を理解しつつリノベーションの事例を見ると、新たな発見があるかもしれない。*

別の部屋にいても、お互いの存在を何となく感じられる間取り

面積83.09㎡間取り2LDK+S所在地大阪市都島区築年月1987年2月リノベーション時期2019年3月家族構成夫婦リノベーション会社株式会社クロニクル

髙山さん、リノベーションをしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

実は、家を探しはじめた当初は、リノベーションなんてまったく考えていなかったんですよね。マンションにするか、戸建てにするかも決まっていなかったくらいで(笑)。なんとなく何軒か物件の内覧をしていて、クロニクルさんの内装がとても気に入って「こんなふうにしたい!」とピンときたんですよ。

ご主人のワークプレイスをリビングの一角に設けた。壁だけで仕切らず、大きな室内窓を設けたことで、隣の部屋にいてもお互いの存在が感じられる絶妙な距離感を演出 。室内窓のおかげで外光がキッチンに届くのもうれしい

リノベーションをするうえで、もっとも重視したのが、旦那様のワークスペースだったそう。スペースに余裕がない都会の一般的なマンションでは、ひとりになれる場所はトイレくらい、というのが多くの男性の悩みであるわけですが、書斎とはうらやましい限りです。ウェブエンジニアである旦那様に感想を聞いてみると……。

LDKの中にワークスペースを作ったことが、リノベーションをした中でいちばんよかったと思っています。独立した書斎だと、その部屋にこもってしまいがちなんですよね。リノベーション後は、私がワークスペースで仕事、妻がソファでくつろいでいる、といった感じで、LDKで生活が完結できてしまうのがうれしいです。

LDKの中に部屋があることで、夫婦それぞれLDKで別のことをしていても、なんとなくお互いの存在を感じられるようになりました。ちなみに今はご主人のワークスペースですが、主寝室として使うことや、将来的には子ども部屋にするといったことも考えているとのこと。なるほど、LDK内のひと部屋って、かなり使い勝手がよさそうですね。

リノベしたら 夫が自主的に…」

ダイニングテーブルからキッチン、パントリーへとぐるりと回遊できるような動線を採用。料理好きなご夫婦ならではのこだわりが見て取れる

2人とも料理が好きだという髙山さんご夫妻。リノベーションをするうえで「キッチンの回遊性」にもこだわったのだとか。食器や調理器具を収納できる棚や、調味料などをスムーズに収納できるパントリーも作ったそうです。奥さまは、管理栄養士の資格を持つだけに、求めるレベルも高そうですが、キッチンのリノベーションにとても満足している様子。その結果「外食が減りました!」と、ご夫婦そろって答えてくれたのが、このリノベーションが成功した証ですね。

キッチン奥のパントリーは大容量。食器や調理器具、調味料などキッチンまわりのアイテムをしっかりと収納できる

もともと料理は好きなんですが、以前よりさらに家で料理をすることが増えましたね。キッチンが快適だと、こんなにも「作りたい!」っていう気持ちになるものなんですね。

休日になると、特に私が何も頼まなくても、夫が自主的に食材の買い出しからしてくれるようになって。本当に助かっています。

無垢材フローリングのおかげで「優しく」なれる?

髙山邸はフローリングをはじめ、ドアなどの建具にふんだんに無垢材を使っています。無垢材を選んだ理由はなにかあったのでしょうか?

内覧したクロニクルの無垢材リノベーションの明るい雰囲気が気に入って、無垢材に決めました。選んでよかったですねー。部屋が明るく感じますし、素足でいても冷たく感じないこと、掃除がしやすいことなど、いいことがたくさん発見できました。悪いことは……特にないです(笑)。

リビング以外の居室もオークの無垢材フローリングを採用。ドア等の建具も無垢材を使っている

そんな無垢材を長く大切に使っていくために、過ごし方まで変わったというご夫婦。

重いものを置くときには気を付けようとか、「優しく過ごそう」と心掛けるようになりましたね。無垢材に合わせて購入する家具もナチュラルなオーク色でそろえるようになったので、自然と部屋全体が優しい雰囲気にまとまってきた気がします。

廊下は、床だけでなく、天井にもオーク無垢材を配している

快適に過ごせるLDKやキッチン、無垢材によるリノベーション後、ご夫婦の気持ちやライフスタイルに変化はあったのでしょうか?

必要以上に外に出かけることが少なくなりました。家が心地いいんだと思います。家でゆっくり過ごす時間が増えましたね。

まさに、リノベーションで夫婦円満!無垢材がきっかけで生まれた「優しさ」もきっと夫婦関係にいい影響となっているのでしょうね。

撮影:松浦未希

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