“賭けマージャン”黒川前検事長の処分は軽い?…古田大輔「退職金なども普通に出ますし…」

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声優としても活躍中の鈴村健一(月~木曜)と俳優の山崎樹範(金曜)、フリーアナウンサーのハードキャッスル エリザベスがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。5月26日(火)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「黒川前東京高検検事長の処分、実質的に首相官邸が決定か?」。ジャーナリストで株式会社メディアコラボの代表・古田大輔さんに話を伺いました。

※写真はイメージです

“賭けマージャン”で辞職した黒川弘務・前東京高検検事長の処分を巡り、法務省は「懲戒」が相当と判断していたところ、首相官邸が「懲戒」にはせず、「訓告処分」にすることを決定したと、複数の法務・検察関係者が共同通信の取材に証言したことがわかりました。

一方、森雅子法務大臣は5月25日(月)の参議院決算委員会で改めて、「法務・検察の判断で決定した」と説明。報道を否定しました。

鈴村:共同通信の報道が本当なら、安倍晋三首相と森法務大臣の発言が少し怪しくなってくる気がします。

古田:その通りですね。首相官邸側は報道を否定していて、安倍首相は国会で「検事総長が処分を決めた」という旨の発言をしていますが、共同通信の報道はまったく逆で「検察庁は国家公務員法に基づく『懲戒』が妥当と考えていたのを、首相官邸がそれよりもずっと軽い『訓告』で済ませた」と伝えています。

ちなみに「訓告」というのは、「ダメですよ」と注意することで、法律上の処分ではないんです。鈴村さんは、この処分を聞いてどう思われましたか?

鈴村:そうですね。単純に、やっぱり身内に甘いのかなと思っちゃいますよね。

古田:たぶん、このニュースを聞いた多くの人が「あれ……? 蛭子能収さんって賭けマージャンで逮捕されなかったっけ……?」と思ったはず。

鈴村:それ、僕も思いました。結局(黒川前東京高検検事長に)「賭博罪」が適用するわけではないんですか? 今回、起訴や捜査されないのはなぜですか?

古田:一部の捜査関係者の間で言われているのが、“仲間内でちょっと賭けたりしたことを、摘発したり捜査したりするのは難しいね”ということだそうです。

確かにそうですが、今回の場合は検事長ですよ。しかも同席した記者が「10万円負けた」という発言をしていたようですし、それだけ大きな額の賭けをしていたのなら、やはりこれは、ちゃんと捜査しないとマズいのではと思いますね。

過去には、愛知県警の警察官が勤務中の賭けマージャンで書類送検され、罰金10万円を支払ったというケースもありましたし、それに比べると今回の「訓告」は軽すぎるのではないかと感じます。

鈴村:なんでこんなに軽くしたのですか?

古田:僕も正直わからないです……。今回の「懲戒」と「訓告」は本当に大きく違っていて、「懲戒処分」に関しては4種類あります。一番重いものから「免職」「停職」「減給」「戒告」となり、この4つは「国家公務員法」という法律に基づいたものになります。

一方、「訓告」は法務省内のルールに過ぎず、本当に軽いんですよ。“賭けマージャンをやってはダメよ”と言うだけで、退職金なども普通に出ます。

もう1つの大きな違いは、「国家公務員法」で「懲戒処分」を出そうとすると、それは任命権者がやることになります。要は内閣=安倍首相が「懲戒処分」をおこなうことになります。

それくらい大きな差がある処分ですが、一般的には、「訓告」と「懲戒」の違いがわかりにくいので、今回は“『訓告』も『懲戒』もイメージ的に似ているし、いいかな?”という流れになったのかなと思ってしまうのですが、それではちょっと納得ができないですよね。

鈴村:古田さんの話を聞いて改めて、起訴や捜査をして結論を出したほうがよかったのでは? と思いました。そのうえで「訓告」になったとしても、捜査の結果であれば、納得できた気もします。

国民から見られる立場にあることを加味して、然るべき手続きを踏んで結論を出せば、我々国民に(流れを)見せることもできたと思うのですが、身内間で済ませた印象を国民が持ってもおかしくない動きなのでは……と個人的に感じました。皆さんは、どう感じましたか?


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番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:鈴村健一(月~木曜)、山崎樹範(金曜)、ハードキャッスル エリザベス
番組Webサイトhttps://www.tfm.co.jp/one/