弁慶の怪力伝説残る 高岡市の「義経岩」

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 絶景として名高い富山湾越しの立山連峰。その眺めを満喫できる高岡市の雨晴海岸を訪れると、義経岩は大勢の家族連れやカップルらが写真撮影を楽しんでいた。

 義経岩にはこんな伝承がある。源義経が奥州に落ち延びる際、この場所で雨に遭った。家来の弁慶が巨岩を持ち上げ、その下で義経一行が雨宿りをして晴天を待ったという。これが義経岩と雨晴海岸の由来だ。

 岩の大きさはざっと見て幅と奥行きが各10メートル、高さは5メートルほど。重さは不明だが、義経一行が総掛かりで持ち上げたとしても、怪力ぶりは人間業(にんげんわざ)と思えない。その突き抜けたエピソードが人々を引き付ける。

 地元・太田校下連合自治会の増井俊一会長(73)は「岩からそびえる松が景観を引き立てている」と語る。力強い枝ぶりの松は樹齢80年ほどという。波打ち際で遊ぶ子どもを慈しむようにたたずむ巨大な岩と木。郷土が誇る絶景である。