松浦市議会 行政視察取りやめ 費用286万円を返還

 松浦市議会は27日までに各常任委員会などで実施する行政視察を本年度は取りやめることを決めた。費用約286万円は市に返還し、新型コロナウイルス対策に役立ててもらう。また、一部の会派の議員からは政務活動費約96万円の返還申請も出ている。
 行政視察は市政の発展や適正な運営のため先進地などを訪れ、調査する議会活動。議会事務局によると、本年度はウイルス感染拡大の影響で視察の受け入れを休止している自治体が多いこともあり、視察が実施できる状況ではないという。
 このため、市議会では各常任委員会や議会運営委員会、各派代表者会で協議し、本年度の視察は取りやめることを決め、予算に計上されている費用は市に返還することにした。市は6月定例会で議会費の減額補正をした上で、返還分についてはウイルス対策の財源として活用する。

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