「痛い目にあうぞ…」 箕輪厚介氏のセクハラ報道を取材中に本サイト記者が脅された言葉

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写真はイメージです。

「絶対変なことしない」「でもキスしたい」

などの迷セリフをSNSに残して、編集者の職権乱用で女性ライター宅を訪問、文春オンラインで報じられた幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏のセクハラ問題は日本のメディアの闇も明るみにしているようです。

箕輪氏が火曜日にレギュラーコメンテーターを務める『スッキリ』(日本テレビ系)、サンジャポファミリーの『サンデージャポン』(TBS)、月一回のレギュラーの『5時に夢中!』『バラいろダンディ』(TOKYO MX)では、セクハラ問題にふれることすらありませんでした。

SNS等でも非難されているにもかからず、中居正広の深夜番組『新・日本男児と中居』(日本テレビ)にも箕輪厚介氏は出演していました。「女性の敵」と見られるような不祥事を起こしているのになぜでしょう。

その理由を確認するために、まずは日本テレビに電凸しました。16分も保留にされた挙句、広報宛てにEメールで取材依頼書を送るように指示を頂きました。

しかし、返信はありませんでした。TBSも電話は広報にまわされてしまい、FAXで取材依頼書を送る指示を受けましたが、回答はありませんでした。

TOKYO MXの『5時に夢中』スタッフルームに電話したところ、要件を聞いたスタッフが狼狽。「ああ、それぇ答えられないんで。ちょっと、また別のところにかけてもらってもいいですか」

――どちらにお電話したらよろしいですか

「…(沈黙24秒)、あのぉ、僕の方ではまだ把握できていないんで」

――どなたにお電話したら、よろしいでしょうか

「それもですねぇ。まだ明確なところわからないので」

――別の方にお電話代わって頂けないでしょうか

「同じような立場の者しかいないので。答えられないですね。すいません」

そうして電話は切られてしまいました。

そこで、箕輪氏が毎週火曜日出演する『スッキリ』(日本テレビ系)の番組枠のスポンサー企業の一社、エバラ食品に電凸してみました。歌舞伎役者を思わせるような若い殿方の電話対応は素敵でした。

「はい、エバラ食品でございますぅ。担当の者に代わらせていただきます。はい、少々お待ちくださいませェ」

コミュニケーション部のご担当者の方が電話口にご登場。

――日本テレビのスッキリのスポンサーは、まだなさっていらっしゃいますか。

「はい、日本テレビ様ですね。はい、あのぉ、提供させていただいております」

――セクハラ、パワハラ報道がされている箕輪厚介さんがレギュラー出演なさっている番組のスポンサーをなさっていらっしゃいますが、御社は支障はないのでしょうか。

「そうですね。弊社、あのぉ、番組と言うよりはですね。あのぉ、タイムと言う形で、時間として、提供、時間で契約をさせていただいておりますので、弊社から番組の内容であるとか出演者の方についてコメントをする立場にないというところが思うところでございます」

――御社で時間枠を買っていらっしゃる番組に女性の敵のような報道がされている人がレギュラー出演していても、御社として全く問題ないのでしょうか。

「そうですねぇ。あのぉ。文春の報道が事実であれば、行為と言うところは、あのぉ、適切でないというところがあれば、そこは、とは思いますけども。まぁ、出演の方ですとか、まわりにつきましては、やはり、弊社として、コメントする立場にはないと。いうふうに考えております」

――お客様が御社の商品を購入なさって、御社の売上ができます。そこから宣伝費にまわったお金で番組枠を購入なさって、そのお金の一部が番組制作費にまわって、その一部が女性の敵疑惑の方の出演料の一部になっている、ということからしますと、エバラさんの売上から若干のお金が間接的ですが、女性の敵疑惑の方の出演料の一部を構成しているというのが客観的な事実ではないでしょうか。それでも、コメント頂けないでしょうか。

「うーん…そうですね。ご覧になられたお客様のご気分を害したという事実があれば、番組、弊社が提供している時間帯ですから、もし、ご気分を害したという点があればお詫びさせていただきたいと思うんですけれども」

――視聴者の方、商品の購入者の方から、箕輪氏に関する意見、問い合わせは全く来ていないのでしょうか。

「現時点では把握しておりません。届いておりません。そういったお声があれば届くようにはなっておりますので、ないという風に認識しております」

――箕輪氏出演に関する質問は私の取材が初めてということでしょうか。

「そうです」

――スポンサーは世間の人が思っているほど、番組には関係ないということでしょうか。

「そうです。時間帯で契約をさせていただいているという考え方ですから、番組制作そのものには関わっておりません」

続いて、森永乳業です。

「広報IR部です」

と威勢よく電話口に出られた殿方。

「えっ、スッキリですか?」

――火曜日のスポンサーなさっていらっしゃいませんか。

「あーっ、はい」

――女性ライターへのセクハラ、パワハラ疑惑の自称天才編集者・箕輪厚介氏がレギュラーコメンテーターの番組をスポンサーなさっている件で取材させて頂きたく存じます。視聴者、購買者から抗議や問い合わせは来ていますか。

「えーっとですねぇ。そのあたりは、社内で確認しますね。広報なんですけど。こちらの方は他の部門とかも関わってくる話ですので、一度社内でそういったことを確認いたします。確認してご連絡させていただく形でよろしいでしょうか。もし、よろしければ、えーっとメールで送らせていただいてもよろしいでしょうか」

頂いた回答は、

【お問い合わせ頂いた内容につきましては

コメントを差し控えさせて頂けたら幸いです。

ご理解ご了承の程、お願い申し上げます。

森永乳業 広報IR部】

でした。

続いて、P&G Japan 株式会社・広報渉外本部は、

【弊社では、「正しいことを行う」(Do the right thing.)という信念のもと、法令を遵守し、高い倫理基準に則り行動することを企業理念としており、いかなる犯罪行為や差別をも容認する考えはありません。

しかし、弊社が提供している番組の内容や出演者等に関しましては、テレビ局側が放送法にのっとり制作責任を持っており、弊社は出演者や番組内容を直接的に監督・指示できる立場ではありません。

今回お問い合わせいただいた件に限らず、弊社が提供する番組に関しまして、お客様から様々なご意見をいただくことはございます。日本テレビへは、消費者の方から弊社にご意見いただいている旨、お伝えしたいと考えております。今後の番組制作方針に関しましては、日本テレビにお問い合わせいただけますと幸いです】(P&G Japan 株式会社よりご回答)

弁護士法人法律事務所MIRAIO、三菱地所レジデンスといったスポンサー企業にも、アプローチしましたが、担当者の方からメールでの回答を頂くことはできませんでした。取材を進める中で、出版業界人から筆者は警告されました。

「箕輪厚介氏を編集者だと思って、甘く見ていたら痛い目に遭いますよ。実業家、プロデューサー、フィクサーですから、彼の仕事関係者は口が裂けても余計なこと言えないですから。」

電凸先の対応をみても、異例なことです。(文◎九頭龍腐流腐流)