気象庁は28日(木)、向こう1か月(5/30~6/29)の天候の見通しを発表した。日本付近は南から暖気が流れ込みやすく、向こう1か月の気温は高い見込み。西日本は前線や湿った空気の影響で降水量が平年並みか多い予想だが、沖縄・奄美は日照時間が平年より多く、降水量は平年並みか少ない見通し。沖縄・奄美は、25日発表の3か月予報の6月予報に比べて高気圧に覆われやすい見通しに変わったため、少雨の可能性が大きくなった。
1週目(5/30~6/5)
全国的に高温傾向が見込まれる。特に6月3日(水)ごろからの5日間ほどは、関東甲信、東海、近畿太平洋側、四国、九州北部(山口県を含む)、九州南部、沖縄・奄美で気温がかなり高くなる可能性がある。このため気象庁はこれらの地方に「高温に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理や熱中症対策など健康管理に注意するよう呼びかけている。 なお、前線や湿った空気の影響を受けやすく、西日本と東日本の太平洋側は、平年に比べて曇りや雨の日が多い見通し。一方、沖縄・奄美は高気圧に覆われて、平年より曇りや雨の日が少なくなりそうだ。
2週目(6/6~6/12)
気温は西日本を中心に高い予想で、蒸し暑い日が多くなりそうだ。前線や湿った空気の影響を受けやすい西日本は、平年に比べて曇りや雨の日が多く、1週目から雨の多い状態が長引く可能性がある。時季的に見ても、大雨に対して注意が必要と思った方が良さそうだ。沖縄・奄美は太平洋高気圧に覆われ、平年の比べて曇りや雨の日が少ない見込み。この方面は、盛夏の時季を先駆けた天候が見込まれる。
3~4週目(6/13~6/26)
気温は全国的に高い予想となっている。また、天候も全国的に曇りや雨の日が多い見込み。 【参考:平年の梅雨入り】 九州南部 5月31日ごろ 九州北部・四国 6月5日ごろ 中国・近畿 6月7日ごろ 東海・関東甲信 6月8日ごろ 北陸・東北南部 6月12日ごろ 東北北部 6月14日ごろ 【参考:平年の梅雨明け(6月まで)】 沖縄 6月23日ごろ 奄美 6月29日ごろ
早期天候情報とは
原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。