1位：ケイシー・マイズ（RHP）
2018年ドラフト1巡目（全体1位）指名。常時93-94マイル、最速97マイルのファストボール、進歩を見せたスライダー、ダブルプラスの決め球スプリッターを安定してストライクに投げ込むことができる。メジャー昇格も近い、紛うことなきエースポテンシャルだが、昨年6月に右肩の違和感で1か月離脱し、復帰した後も球威が落ちていたことは少し不安。
2位：マット・マニング（RHP）
2016年ドラフト1巡目（全体9位）指名。昨年は2Aで防御率2.56、WHIP0.98、148奪三振を記録してリーグの最優秀投手賞を受賞した。常時92-95マイル、最速97マイルに達するファストボールとスピンの効いたカーブはどちらもプラスの評価を受け、チェンジアップも昨年著しい進歩を見せた。元NBA選手の父を持つ血筋に恵まれたアスリートで、BB/9 2.6と制球面も安定している。
3位：タリク・スクーバル（LHP）
2018年ドラフト9巡目（全体255位）指名。大学時代から持ち球の評価は高かったものの結果が伴わず9巡目での指名となったが、昨年A+と2A合わせて防御率2.42、BB/9 2.7、K/9 13.1という圧倒的な成績を残すなどプロ入り後に大きな進歩を見せている。最速97マイルのファストボール、右打者の足元へ落ちていくスライダー、カーブとチェンジアップが持ち球。
4位：ライリー・グリーン（OF）
2019年ドラフト1巡目（全体5位）指名。流麗でバランスのとれたスイングのスピードは爆発的で、ハードなコンタクトを生み出すことができる。既にアプローチも成熟しており、打撃練習で示しているパワーポテンシャルを試合でも発揮できるようになる可能性が高い。現時点ではCFを守っているが、両翼向きとみられており、平均以上の肩がフィットするRFが将来的なポジションか。
5位：アイザック・パレデス（3B/SS）
2015年に契約金50万ドルでカブスに入団。2017年夏にトレードで移籍してきた。昨年はリーグで2番目の若さの20歳ながら、2Aで打率.282、13本塁打の好成績を残した。ボール球にほとんど手を出さないアプローチも優秀で、61三振に対して57四球と三振とほぼ同数の四球を選んでいる。がっちりした体格をしており、最終的には1Bに移る可能性も。
6位：アレックス・ファエド（RHP）
2017年ドラフト1巡目（全体18位）指名。プロデビューでは球速低下などが見られて不安視されていたが、昨年球速が戻り、K/9は前年の8.85から10.46へと上昇した。ファストボールは92マイルほどで投げ込まれる。空振りを生み出すことができるスライダーが決め球。滅多に投げないチェンジアップは制球を改善する必要がある。圧倒的な球がないためローテーション4、5番手タイプとされる。
7位：フランクリン・ペレス（LHP）
2014年7月に契約金100万ドルでアストロズに入団。2017年8月のジャスティン・バーランダーのトレードの見返りの目玉として加入したが、移籍後は数々の怪我に悩まされて9先発のみにとどまっている。90マイル半ばに達するスピンの効いたファストボール、鋭く落ちるチェンジアップ、大きく曲がるカーブ、ポテンシャンを秘めたスライダーはいずれも評価が高い。
8位：ジェイク・ロジャース（C）
2016年ドラフト3巡目（全体97位）指名。7位のペレスと当時に加入。強肩と素早いリリースで盗塁阻止率53%を記録し、ゲームに取り組む姿勢も評価された抜群の守備力が売り。一方の打撃は昔からあまり得意ではなく、ホームランを打つパワーはあるが、マイナー通算打率.242とコンタクトを生み出すことに苦労している。守備力だけでも十分に価値のある選手。
9位：ウィリー・カストロ（SS）
2013年7月に契約金82万5千ドルでインディアンスに入団。2018年にトレードで移籍してきた。常に年上の選手との対戦でありながらどの階級でも好成績を残して着実に評価を上げてきている。昨年は3Aで打率.301、11本塁打を記録し、メジャーでも30試合に出場して経験を積んだ。一方の守備では昨年は安定感を欠き、SSに残れるのか2B向きなのかは意見が分かれる。
10位：ダズ・キャメロン（OF）
2015年ドラフト1巡目（全体37位）指名。7位のペレス、8位のロジャースと同時に加入。父マイクはイチローとマリナーズで右中間を組んだ、ゴールドグラブ3回の名手。選手としてのタイプは父親に似ており、守備が上手く、打撃はパワフルだがコンタクトに難がある。昨年は3Aで打率.214と特に苦しんだ。打撃を改善することができればレギュラー、それが無理でも第四のOFになれる。
