【新型コロナ】おにぎり握り、食育学ぶ ネットで全国と交流 川崎の教室

おにぎりがテーマのワークショップの様子(菅野さん提供)

 おにぎりを握りながら、食育を学ぶワークショップが好評だ。コロナ禍で全国を巡回する形式から、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を利用する形式に変更したところ、これまでに全国から400人近くが参加。年齢や料理経験を問わず、遠く離れた人とも交流できることが人気の要因のようだ。

 ワークショップを主催しているのは、川崎市中原区でオーガニック料理教室を開く「ワクワクワーク」。当初は、子どもからお年寄りまで幅広い世代になじみの深いおにぎりをテーマに、全国各地で開く予定だった。だが新型コロナウイルスの感染拡大で学校が一斉に臨時休校になり、保護者が自宅を離れられなくなったため、Zoomを使う形式に変更。3月から開講し、約210組390人が参加しているという。

 1回につき、最大18組の親子らが参加。代表の菅野のなさんから教わって握ったおにぎりを見せ合うほか、出題される食育クイズに頭を悩ませたり、参加者同士がおにぎりにまつわる思い出話に花を咲かせたりしている。

 参加者は「いろいろな具材を知れて、勉強になった」「全国の人とつながれて、子どもにとっては良い経験」と喜んでいるといい、菅野さんは「教室に普段通えない人とも、オンラインだからこそ、つながりが持てる」と参加を呼び掛けている。

 参加無料で、事前申し込みが必要。問い合わせは、事務局の電子メール(info@wakuwakuwork.jp)で。

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