【新型コロナ】明るい外壁で元気に 元町の雑貨店にロコ・サトシさんが絵

オーナーの古田さん(右)と外壁を描いたロコさん=横浜市中区のペーパーナプキン専門店「デアクライネラーデン東京」

 横浜の街をキャンバスに数多くの作品を残してきたアーティストのロコ・サトシさん(横浜市中区)が、元町の雑貨店外壁に絵を描いた。新型コロナウイルスの影響で個展やイベントが中止になるなど、自身も作品発表の場を失いながら、「コロナ禍で気持ちが沈みがちな人にも希望を与えたい」と制作した明るいキャラクターの壁画は「元気が出る」と評判を呼んでいる。

 壁画を制作したのは、元町で33年続くペーパーナプキン専門店「デアクライネラーデン東京」。オーナーの古田都見江さんが外壁の塗り替えを考えていた際に、知人を介して出会ったロコさんが「元気が出るような絵を描くよ」と二つ返事で引き受けた。

 建物の白い外壁をキャンバスに見立て、赤、黒、黄、緑の4色で丸や三角、四角の形をしたオリジナルキャラクターを描いた。ロコさんは「僕にしては少し落ち着いた色合いだけど、通りのテーマカラー、グリーンを加えたことで元町らしく仕上がったと思う。絵で夢や希望を与えたい」と話す。

 同店では、ドイツ製ペーパーナプキンを使った手作りマスクも「柄が華やかで気分が明るくなる」と好評だ。40センチ四方のドイツ製ディナーナプキンを4等分し、両面テープなどを使って1枚5分ほどで完成するもので、「不織布は水洗いでき、色落ちしない。はさみを使うだけで、無駄なく、折り紙感覚で簡単。びっくりするぐらい呼吸も楽ですよ」と古田さん。希望者には作り方も指導している。

 完成品は1枚495円、材料の不織布やゴムひもなどもオンラインで販売中。当面の間は短縮営業で午前11時~午後4時。月曜休み(祝日の場合は翌日休み)。問い合わせは同店電話045(671)1254。

© 株式会社神奈川新聞社