球団史上最高の先発右腕は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手、右翼手、指名打者に続く第10弾は先発右腕。各球団の番記者が歴代の先発右腕のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】ジム・パーマー(1965-84)
268勝、521先発、211完投、53完封、先発での防御率2.80、2212奪三振はいずれも球団記録。20勝8回、サイ・ヤング賞3回。
【2位】マイク・ムシーナ(1991-2000)
【3位】マイク・ボディッカー(1980-88)
【4位】ミルト・パパス(1957-65)
【5位】デニス・マルティネス(1976-86)

レッドソックス
【1位】ペドロ・マルティネス(1998-2004)
1000イニング以上の投手のなかで勝率.760、奪三振率10.95、被打率.206は球団史上ベスト。1999年と2000年にサイ・ヤング賞。
【2位】ロジャー・クレメンス(1984-96)
【3位】サイ・ヤング(1901-08)
【4位】スモーキー・ジョー・ウッド(1908-15)
【5位】ルイス・ティアント(1971-78)

ヤンキース
【1位】レッド・ラフィング(1930-42,45-46)
231勝、426試合、391先発、261完投、40完封、3168.2投球回はいずれも先発右腕による球団記録。1936年から4年連続20勝。
【2位】メル・ストットルマイアー(1964-74)
【3位】アリー・レイノルズ(1947-54)
【4位】ウェイト・ホイト(1921-30)
【5位】マイク・ムシーナ(2001-08)

レイズ
【1位】ジェームス・シールズ(2006-12)
87勝と19完投のほか、1454.2投球回、1250奪三振、8完封、217先発はいずれも球団記録。2007年から6年連続2ケタ勝利。
【2位】クリス・アーチャー(2012-18)
【3位】マット・ガーザ(2008-10)
【4位】アレックス・カッブ(2011-17)
【5位】ジェレミー・ヘリクソン(2010-14)

ブルージェイズ
【1位】ロイ・ハラデイ(1998-2009)
2003年に22勝7敗、防御率3.25、204奪三振でサイ・ヤング賞。2002年からの8年間で2ケタ勝利7回を含む130勝をマーク。
【2位】デーブ・スティーブ(1979-92,98)
【3位】ジム・クランシー(1977-88)
【4位】パット・ヘントゲン(1991-99,2004)
【5位】ロジャー・クレメンス(1997-98)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】エド・ウォルシュ(1904-16)
1908年に49先発を含む66試合に登板して40勝、42完投、11完封、防御率1.42をマーク。在籍13年間の防御率1.81は球団記録。
【2位】テッド・ライオンズ(1923-42,46)
【3位】レッド・フェイバー(1914-33)
【4位】ジャック・マクダウェル(1987-88,90-94)
【5位】エディ・シーコット(1912-20)

インディアンス
【1位】ボブ・フェラー(1936-41,45-56)
266勝、2581奪三振、484先発、279完投、3827投球回はいずれも球団記録。最多勝6回、最多奪三振7回、ノーヒッター3回。
【2位】アディ・ジョス(1902-10)
【3位】ボブ・レモン(1946-58)
【4位】コリー・クルーバー(2011-19)
【5位】アーリー・ウィン(1949-57,63)

タイガース
【1位】ジャスティン・バーランダー(2005-17)
投手三冠に輝いた2011年にMVPとサイ・ヤング賞を同時受賞。新人王に輝いた2006年からの12年間で2ケタ勝利11回、合計183勝。
【2位】ジャック・モリス(1977-90)
【3位】デニー・マクレーン(1963-70)
【4位】マックス・シャーザー(2010-14)
【5位】ジム・バニング(1955-63)

ロイヤルズ
【1位】ブレット・セイバーヘイゲン(1984-91)
1985年に20勝6敗、防御率2.87、1989年にも23勝6敗、防御率2.16の好成績をマークし、ともにサイ・ヤング賞を受賞。
【2位】ケビン・エイピアー(1989-99,2003-04)
【3位】デニス・レナード(1974-83,85-86)
【4位】ザック・グレインキー(2004-10)
【5位】マーク・グビザ(1984-96)

ツインズ
【1位】バート・ブライレブン(1970-76,85-88)
ツインズの一員として殿堂入りした唯一の投手。通算8回のシーズン200奪三振はすべてツインズでプレーした年に記録。
【2位】ブラッド・ラドキー(1995-2006)
【3位】ジム・ペリー(1963-72)
【4位】カミロ・パスカル(1954-66)
【5位】デーブ・ゴルツ(1972-79)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】ロイ・オズウォルト(2001-10)
143勝はジョー・ニークロ(144)に次ぐ球団2位。291先発はラリー・ダーカー(320)、ニークロ(301)に次ぐ球団3位。
【2位】ラリー・ダーカー(1964-76)
【3位】ノーラン・ライアン(1980-88)
【4位】ジャスティン・バーランダー(2017-現在)
【5位】J・R・リチャード(1971-80)

エンゼルス
【1位】ノーラン・ライアン(1972-79)
1973年にメジャー史上最多のシーズン383奪三振。1973年から3年連続、合計4度のノーヒッターを達成(1973年は2度)。
【2位】ジェレッド・ウィーバー(2006-16)
【3位】マイク・ウィット(1981-90)
【4位】ジョン・ラッキー(2002-09)
【5位】ディーン・チャンス(1961-66)

アスレチックス
【1位】キャットフィッシュ・ハンター(1965-74)
メジャー3年目の1967年から8年連続2ケタ勝利、1971年から4年連続20勝。1968年には球団史上初の完全試合を達成。
【2位】チーフ・ベンダー(1903-14)
【3位】デーブ・スチュワート(1986-92,95)
【4位】ティム・ハドソン(1999-2004)
【5位】エディ・ロンメル(1920-32)

マリナーズ
【1位】フェリックス・ヘルナンデス(2005-19)
2010年にサイ・ヤング賞を受賞し、2012年には完全試合を達成。169勝、2524奪三振、2729.2投球回はいずれも球団記録。
【2位】フレディ・ガルシア(1999-2004)
【3位】岩隈久志(2012-17)
【4位】エリック・ハンソン(1988-93)
【5位】マイク・ムーア(1982-88)

レンジャーズ
【1位】ノーラン・ライアン(1989-93)
通算6&7度目のノーヒッター、通算5000奪三振、通算300勝はすべてレンジャーズ在籍期間に記録。1990年は43歳で奪三振王。
【2位】チャーリー・ハフ(1980-90)
【3位】ファージー・ジェンキンス(1974-75,78-81)
【4位】コルビー・ルイス(2002-04,10-16)
【5位】ケビン・ブラウン(1986-94)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】グレッグ・マダックス(1993-2003)
1992~95年に1位票108のうち98を獲得して4年連続サイ・ヤング賞(1999~2002年のランディ・ジョンソンと史上2人だけ)。
【2位】ジョン・スモルツ(1988-2008)
【3位】キッド・ニコルズ(1890-1901)
【4位】フィル・ニークロ(1964-83,87)
【5位】ティム・ハドソン(2005-13)

マーリンズ
【1位】ホゼ・フェルナンデス(2013-16)
2013年に12勝6敗、防御率2.19で新人王。2016年は16勝8敗、防御率2.86、253奪三振で2度目のオールスター・ゲーム選出。
【2位】ジョシュ・ジョンソン(2005-12)
【3位】ケビン・ブラウン(1996-97)
【4位】ジョシュ・ベケット(2001-05)
【5位】リッキー・ノラスコ(2006-13)

メッツ
【1位】トム・シーバー(1967-77,83)
198勝、防御率2.57、3045.2投球回、2541奪三振、171完投、44完封はいずれも球団記録。サイ・ヤング賞3回、1967年新人王。
【2位】ドワイト・グッデン(1984-94)
【3位】ジェイコブ・デグロム(2014-現在)
【4位】ロン・ダーリング(1983-91)
【5位】デービッド・コーン(1987-92,2003)

フィリーズ
【1位】ロビン・ロバーツ(1948-61)
1952~53年に28試合連続完投を記録。1950年代の1516奪三振、237完投、3011.2投球回はリーグ1位、199勝と30完封は同2位。
【2位】ピート・アレクサンダー(1911-17,1930)
【3位】カート・シリング(1992-2000)
【4位】ジム・バニング(1964-67,70-71)
【5位タイ】ロイ・ハラデイ(2010-13)
【5位タイ】アーロン・ノラ(2015-現在)

ナショナルズ
【1位】スティーブン・ストラスバーグ(2010-現在)
2009年ドラフト全体1位指名で入団。1695奪三振は球団史上最多。112勝はスティーブ・ロジャース(158)に次ぐ球団史上2位。
【2位】マックス・シャーザー(2015-現在)
【3位】スティーブ・ロジャース(1973-85)
【4位】ペドロ・マルティネス(1994-97)
【5位】デニス・マルティネス(1986-93)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】ファージー・ジェンキンス(1966-73,82-83)
移籍2年目の1967年から6年連続20勝を記録し、1971年はリーグ最多の24勝でサイ・ヤング賞。2038奪三振と347先発は球団記録。
【2位】モーデカイ・ブラウン(1904-12,16)
【3位】グレッグ・マダックス(1986-92,2004-06)
【4位】チャーリー・ルート(1926-41)
【5位】カルロス・ザンブラーノ(2001-11)

レッズ
【1位】バッキー・ウォルターズ(1938-48)
1939年に27勝11敗、防御率2.29、137奪三振で投手三冠を達成。翌1940年も最多勝と最優秀防御率の二冠。1944年にも最多勝。
【2位】ポール・デリンジャー(1933-42)
【3位】ジム・マロニー(1960-70)
【4位】ドルフ・ルケ(1918-29)
【5位】マリオ・ソト(1977-88)

ブリュワーズ
【1位】ベン・シーツ(2001-08)
シドニー五輪でアメリカ代表の金メダル獲得に貢献。2004年に記録した1試合18奪三振とシーズン264奪三振はともに球団記録。
【2位】ヨバニ・ガヤード(2007-14)
【3位】クリス・ボシオ(1986-92)
【4位】ムース・ハース(1976-85)
【5位】ピート・ブコビッチ(1981-86)

パイレーツ
【1位】ベーブ・アダムス(1907-26)
在籍18年間で2ケタ勝利11回を含む194勝をマーク。1909年のワールドシリーズでは3試合に先発して3完投・1完封・3勝の大活躍。
【2位】ボブ・フレンド(1951-65)
【3位】サム・リーバー(1898-1910)
【4位】ディーコン・フィリップ(1900-11)
【5位】バーン・ロー(1950-67)

カージナルス
【1位】ボブ・ギブソン(1959-75)
251勝、255完投、56完封、3884.1投球回、3117奪三振はいずれも球団記録。1968年には防御率1.12という驚異的な数字をマーク。
【2位】ディジー・ディーン(1930,1932-37)
【3位】ジェシー・ヘインズ(1920-37)
【4位】アダム・ウェインライト(2005-現在)
【5位】クリス・カーペンター(2004-12)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】ブランドン・ウェブ(2003-09)
2006年に16勝8敗、防御率3.10の好成績でサイ・ヤング賞を受賞。2008年は22勝7敗、防御率3.30をマークして2度目の最多勝。
【2位】カート・シリング(2000-03)
【3位】ザック・グレインキー(2016-19)
【4位】ダン・ヘイレン(2008-10)
【5位】ミゲル・バティースタ(2001-03,06)

ロッキーズ
【1位】ウバルド・ヒメネス(2006-11)
2009年に球団記録の19勝をマークしてサイ・ヤング賞の投票で3位にランクイン。今年はマイナー契約で9年ぶりのチーム復帰。
【2位】アーロン・クック(2002-10)
【3位】ヨーリス・チャシーン(2009-14)
【4位】ヘルマン・マルケス(2016-現在)
【5位】ジョン・グレイ(2015-現在)

ドジャース
【1位】ドン・ドライスデール(1956-69)
1968年に58.2回連続無失点のメジャー記録を樹立(当時)。自己最多の25勝を挙げた1962年にサイ・ヤング賞。最多奪三振3回。
【2位】ドン・サットン(1966-80,88)
【3位】ダジー・バンス(1922-32,35)
【4位】オーレル・ハーシュハイザー(1983-94,2000)
【5位】ドン・ニューカム(1949-51,54-58)

パドレス
【1位】ジェイク・ピービー(2002-09)
2007年に投手三冠を達成してサイ・ヤング賞を受賞。1348奪三振は2位のアンディ・ベネス(1036)に大差をつけての球団記録。
【2位】アンディ・アシュビー(1993-99,2004)
【3位】アンディ・ベネス(1989-95)
【4位】ケビン・ブラウン(1998)
【5位】エド・ウィットソン(1983-84,86-91)

ジャイアンツ
【1位】クリスティ・マシューソン(1900-16)
372勝、434完投、79完封、4779.2投球回、2504奪三振はいずれも球団記録。1936年第1回殿堂入りメンバーの5人のうちの1人。
【2位】フアン・マリシャル(1960-73)
【3位】エイモス・ルーシー(1890-95,97-98)
【4位】ゲイロード・ペリー(1962-71)
【5位】ティム・リンスカム(2007-15)

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