【新型コロナ】休校明けの子なじめるように 横浜市教委が支援プログラム

横浜市教育委員会

 横浜市教育委員会は、臨時休校で集団生活から長く離れた小中学生がスムーズに学校生活になじめるよう、支援プログラムを作成した。不安を鎮めて同級生と良好な関係を築けるよう、6月1日の再開後の1~2週間、各校で朝の会に深呼吸をしたり、グループワークを開いたりしてもらう。

 プログラムは小学校低学年、高学年、中学生向けに3種類用意。低学年は互いの良いところを認め合うためにペアで音読。中学生はつらいことがあった場合の対処方法を話し合い、それぞれの考えを知る。

 プログラムは、市教委が子どもの社会性を育むために2007年に開発した「子どもの社会的スキル横浜プログラム」から、学校再開時に適した内容を選定。それに「換気を十分に行う」「一定の距離を保つ」など、新型コロナウイルス感染症予防の注意点を加えた。

 市教委は「休校中のストレスや、人と関わることへの不安を抱えている子どもたちも多い」と説明。「学習より先に、まずは気持ちを落ち着けて、学校生活に慣れてほしい」と話している。

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