「たくさん打つより難しい」日ハム栗山監督が感嘆した近藤と西川の能力とは?

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日本ハム・近藤健介(左)と西川遥輝【写真:石川加奈子】

「選球眼は1番すごい技術。お金を払ってでも、どういう感覚なのか知りたい」

プロ野球開幕を心待ちにしながら日本ハムの取材ノートを整理していたら、思い出深い言葉を再発見した。「F取材ノート~心に残ったあの言葉」として改めて紹介したい。今回は、栗山英樹監督が近藤健介外野手と西川遥輝外野手の選球眼について評した言葉だ。

「たくさん打つよりよっぽど難しい」

昨年9月16日のソフトバンク戦前に指揮官が漏らした言葉だ。近藤の打撃の状態についての話から派生して「遥輝もそうだけど、選球眼は1番すごい技術。お金を払ってでも、どういう感覚なのか知りたい。(ヒットを)たくさん打つよりよっぽど難しい」と独特の表現で2人の選球眼を絶賛した。

長年務めてきたスポーツキャスターとしての血も騒ぐようで「取材者ならトコトン聞きたい」と好奇心を露わにした栗山監督。「コンちゃんは配球の考え方もしっかりしている」と配球の読みが一つの要素であることを示唆し「見逃し三振は分かりやすいよね。調子がいい時と悪い時は違いがある。これを100%できたらおかしいだろ。機械になっちゃう」と笑った。

初の首位打者を目指す2人にとって選球眼は大切な要素。昨季は近藤がリーグトップの103個、西川が同2位の93個の四球を選んだ。リーグ戦が143試合から120試合に減少する今季は、昨季.422で最高出塁率のタイトルを獲得した近藤に打率4割超えの期待も高まる。

2017年には腰を痛めて離脱するまで50試合に出場して打率.407。1973年の張本勲氏の46試合を超えて球団新記録を樹立した実績があるからだ。この年は終盤に復帰して通算57試合出場で打率.413、四球は60を数えた。今季はどんなアプローチで打つべき球を見極め、四球を選ぶのか。その1打席1打席に注目したい。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)