AppleとGoogle開発のコロナ対策APIを導入する最初の国はスイスに

先日、AppleとGoogleが曝露通知APIを一般に公開しました。現在、それをどう活用するかの責任は政府やアプリ開発者に大きくかかっていますが、その第一候補が決まったようです。スイスのチームが、曝露通知APIを利用したアプリを発表する初めての例になりそうです。

当チームは接触追跡アプリを開発しており、曝露通知APIを利用することでより正確にコロナウイルスの拡散を探知出来るようになりそうです。そのアプリは、スイス軍や医療従事者、そして公務員に公開される予定ですが、近日中により広範囲のユーザーが対象になりそうです。

ただし、スイスが乗り気な一方で、諸国の政府はそのAPIに興味を示していません。これは、ユーザー情報や位置情報がサードパーティーのサービスに悪用されないよう、利用者のプライバシー保護の為にAppleとGoogleがいくつか制限を設けたことが理由です。

曝露通知APIはユーザーからの同意に大きく依存しており、これらの制限は政府当局の不満を招き、その一部は代替として独自の接触追跡ソリューションの開発に取り掛かっています。AppleとGoogleは、パンデミックが収まり次第これらの接触追跡サービスを停止する計画だということも過去に伝えています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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